Blog/ SAPとSnowflakeによるゼロコピー統合を通じたエンタープライズAIの新時代の到来
MAY 11, 2026/約1分で読めます

SAPとSnowflakeによるゼロコピー統合を通じたエンタープライズAIの新時代の到来

あらゆる意思決定にコンテキストが豊富で信頼できるAIを組み込む需要が、エンタープライズテクノロジーの状況を急速に変化させています。SAPを利用している組織にとって、ミッションクリティカルなビジネスデータは、この変革の中心にあります。だからこそ、Snowflakeは11月にSAPとの戦略的パートナーシップを初めて発表しました。 

本日、米国オーランドで開催されたSAP Sapphireにおいて、共同ソリューションの一般提供を開始し、この画期的なパートナーシップにおける次のマイルストーンを発表できることを嬉しく思います。

「顧客の需要は、根本的な変化を明確に示しています。エンタープライズは、断片的なAIの実装を超え、組織を動かすビジネスプロセスやデータに密接に根ざしたAIへと移行しています。SAPとSnowflakeが提供する統合されたファウンデーションは、信頼できるSAPのビジネスセマンティクスと、Snowflake AI Data Cloudの拡張性、ガバナンス、パフォーマンスを組み合わせることで、お客様のAI導入を加速させ、測定可能なビジネスインパクトをもたらす支援をします」

Christian Kleinerman
Snowflake、プロダクト担当上席副社長(EVP)

これは、ビジネス情報と外部データを妥協することなく統合できるというビジョンの、決定的な次のステップとなります。これらのソリューションの一般提供によって、真に統合されたデータ基盤の実現を前進させ、両社共通のお客様を発表段階から実行段階へとガイドすることができます。 

このパートナーシップの基盤となるのは、SAPデータとその他のエンタープライズデータ資産との間にあるサイロを解消するように設計された、緊密な共同エンジニアリングの取り組みです。データ統合はこれまで、複雑でコストがかかり、ガバナンスの負担が大きく、大規模なETLプロセスを必要とし、データの重複を引き起こしてきました。両社のパートナーシップは、双方向のゼロコピー統合と包括的なセマンティクスに焦点を当てることで、これらの負担を解消するのに役立ちます。これにより、AIはお客様のデータ資産全体にわたるデータのコンテキストと意味をより深く理解できるようになります。

両社のコラボレーションの中核として、主に2つのソリューションを提供します。

  1. SAP Snowflake(ソリューション拡張機能):Snowflakeの新規のお客様にとって、SAP Snowflakeは、フル機能を備えたエンタープライズクラスのSnowflake AIデータクラウドへのSAP主導の手段となります。お客様は、限定的な機能セットだけでなく、Snowflakeプラットフォームの全機能を利用して、AIやアナリティクスのための信頼できる単一の基盤上でSAPデータとエンタープライズデータを統合できます。このソリューションは、Snowflakeが共同販売しつつSAPが認定、販売、サポートを行います。また、ミッションクリティカルなワークロードに必要なレジリエンス、スケール、共同カスタマーサクセスモデルを提供するため、Business Criticalエディションとして提供されます。

  2. SAP Business Data Cloud Connect for Snowflake:既存のSnowflakeのお客様向けに、このソリューションは、ミッションクリティカルなSAPデータと、現在すでに運用しているSnowflake環境との直接的な双方向のゼロコピー統合を可能にします。これは、データを重複させることなく、セマンティックにモデル化された重要なSAPデータと豊富なセマンティクスにほぼリアルタイムでアクセスできる環境をAIチーム、データアナリスト、アプリケーションに提供できるため、非常に画期的です。データは元のソースに保持されたまま、統合されたガバナンス統制の下でほぼリアルタイムの可用性が維持されます。

これらの共同ソリューションは、エンタープライズデータを常に信頼され、ガバナンスが効き、AI主導の成果を促進できる状態にするという、SAPとSnowflakeの共通の取り組みを示しています。統合の詳細とセットアップのガイダンスについては、こちらをご覧ください。

次世代のエンタープライズAIを実現

Snowflakeのお客様は、在庫、売上、財務記録などの構造化されたSAPビジネスデータと、天気予報、ソーシャルメディアのセンチメント、マシンログなどの非構造化データや外部データソースを統合できるようになりました。これにより、記述的分析を超えて、強力で予測的なインサイトを得ることができます。

早期導入企業はすでにこれらのツールを活用して、組織全体で調査を加速させ、データへのアクセスのしやすさを向上させています。ブレンドされたデータセットにより、以下のことが可能になります。

  • 予測型サプライチェーン:SAPからのニアリアルタイムの在庫データに、Snowflake上の外部の市場データや天気予報を組み合わせることで、事後対応型の在庫管理から予測型のオペレーションへと移行できます。

  • 財務シナリオプランニング:財務アナリストは、SAPやその他のエンタープライズアプリケーションからの売上、マーケティング、オペレーションのデータを組み合わせて、ニアリアルタイムの「What-If」シナリオを実行できます。これにより、より迅速で正確な戦略的意思決定が可能になります。

  • 顧客の360度ビュー:SAPからの重要な購入履歴や注文データを顧客のセンチメント分析とリンクさせます。これにより、解約を予測し、オファーをパーソナライズして、カスタマージャーニー全体でエージェント的なアクションを提案します。

この移行により、AIエージェントが処理対象のデータを信頼できるようにするために必要な、コンテキストと統合されたガバナンスが提供されます。Cortex Codeを使用すると、組織はこの統合された基盤上でAIエージェントを数分で作成できます。この統合は現在AWSの商用リージョンで利用可能であり、2026年下半期にはMicrosoft AzureとGoogle Cloud Platformへの対応を予定しています。これにより、データを統合されたリソースとして扱うことが可能になり、これまで達成が困難だったレベルのオペレーショナルエクセレンスとイノベーションを実現できます。

SAPとSnowflakeのパートナーシップが進化し続ける中、私たちは組織がこの強力な組み合わせをより簡単に活用できるよう尽力しています。SAPとSnowflakeによるゼロコピーのデータ統合とデータモダナイゼーションの技術的および戦略的なメリットの詳細について、ぜひご確認ください。

SAPとSnowflakeが提携することの価値や実装戦略の詳細については、eBookのSnowflakeとSAPの共同ソリューション:Powering Enterprise AI with Unified Data and Contextをご覧ください。また、本日より3日間開催されるSAP Sapphire Orlandoに参加し、お客様やパートナーと直接お会いして、この強力なパートナーシップとソリューションの価値や影響についてお話しできることを楽しみにしています。さらに、SAP Sapphire MadridやSnowflake Summit 2026にも参加する予定です。6月に開催される一連のウェビナーにもご期待ください。

eBook

Powering Enterprise AI with Unified Data and Context

先進的な企業は、Snowflakeを使用してSAPデータをAI-readyの基盤へと変換し、リアルタイムのインサイトとスケーラブルなAIアプリケーションを実現しています。

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