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エージェント型エンタープライズの時代を牽引する

そう遠くない未来の世界を想像してみてください。そこでは、AIシステムが単にデータを分析したりワークフローを実行したりするだけではありません。次に何が起こるべきかを判断し、アクションを起こします。

その現実はすでに形になりつつあります。企業は、カスタマーサポート、財務、営業、業務の各部門にAIエージェントを導入しています。しかし、導入が進むにつれて問題が浮上しています。これらのエージェントは、共有されたコンテキストやガバナンス、調整がないまま動作します。そのため、エージェントは断片化し、信頼しにくくなっています。

この課題を解決することが、ビジネスの次なるフェーズを定義します。それがエージェント型エンタープライズです。

欠落しているレイヤー:制御プレーン

エージェント型テクノロジーを効果的に活用するには、モデルやアプリケーション以上のものが必要です。企業には調整レイヤーが必要です。これは、組織全体でインテリジェンス、エンタープライズデータ、ポリシー、および実行を連携させる中央の制御プレーンです。これにより、エージェントが一貫して協調動作できるようになります。 

本日、私たちはProject SnowWorkを発表しました。これは現在、一部のお客様を対象としたリサーチプレビューとして提供されています。今回の発表は、こうした制御プレーンを提供するための第一歩です。ビジネスユーザー向けに、ガバナンスの効いた方法でエンタープライズデータ、インテリジェンス、およびアクションを接続します。

Project SnowWorkは、技術者ではないユーザー向けの自律型エンタープライズAIプラットフォームです。財務、営業、マーケティングなどのチームに、ビジネスロール固有のAIプロファイルを提供し、日々の業務に合わせてインテリジェンスを調整します。

エージェント型エンタープライズの基盤

モデルがより強力になり、利用しやすくなるほど、真の優位性は、インテリジェンスを信頼できるエンタープライズデータに接続し、実際に業務が行われるシステムやアプリケーション内で複数ステップのアクションへと落とし込むことから生まれます。

クラウドがモダンソフトウェアのアーキテクチャを再構築したのと同じように、エージェント型AIは新しいアーキテクチャを導入します。これは、インテリジェンスがエンタープライズデータや運用システムとどのように相互作用するかを示すものです。

エージェント型エンタープライズは、4つのコアコンポーネントに基づいて構築されると私たちは考えています。

  1. エンタープライズデータとコンテキスト:エンタープライズデータ、運用コンテキスト、およびポリシー上のガードレール(制約)からなるガバナンスの効いた基盤です。これにより、AIの意思決定がビジネスに関する共通の信頼できる理解に根ざしたものになります。

  2. AIモデル:分析、予測、およびレコメンデーションを生成する推論エンジンです。モデルが進化するにつれて、その価値はエンタープライズコンテキストにどれだけ効果的に接続されているかにますます依存するようになります。

  3. SaaSとアプリケーション:業務が実行され、運用アクションが発生するエンタープライズシステムです。ERPやCRMシステムから、サプライチェーンやコラボレーションプラットフォームに至るまで、これらのシステムはアクションを実行しますが、意思決定は行いません。

  4. 制御プレーン:インテリジェンスを承認されたエンタープライズアクションに変換する、調整およびガバナンスレイヤーです。

これらのコンポーネントを組み合わせることで、インテリジェントなシステムが実現します。モダンエンタープライズ内で、セキュアかつ効果的に、そして大規模に動作できるようになります。

component

制御プレーンによるインテリジェンスからアクションへの移行

このアーキテクチャにおける最も重要な変化は、インサイトの生成からアクションと成果の促進への移行です。

制御プレーンは、意図を評価し、以下を決定することでこうした移行を実現します。

  • アクションを実行すべきかどうか

  • どのようなポリシーとリスクの制約を受けるか

  • 人間の判断がいつ必要になるか

  • システム間で実行をどのように調整すべきか

たとえば、財務組織がリアルタイムで異常を検出する場合を考えてみましょう。システムは単にアラートを表示するだけではありません。タスクのルーティングや制御の適用を行い、必要な場合にのみエスカレーションすることで、調査を開始します。

あるいは、GTMチームがキャンペーンを立ち上げる場合を考えてみましょう。メッセージング、チャネル、およびコンプライアンスを手動で調整する代わりに、システムにパーソナライズされたアウトリーチのオーケストレーションを依頼できます。その際、すべてのステップでブランド、法的要件、および顧客のコンテキストが確実に適用されるようにします。

どちらのケースでも、インテリジェンスは単にレコメンデーションを生成しているだけではありません。企業が定義した範囲の中でアクションを推進しています。

エージェント型エンタープライズにおけるSnowflakeの役割

Snowflakeは、このアーキテクチャを推進する独自の立場を確立しています。

多くの企業では、Snowflakeはすでにビジネスにおける「エンタープライズデータとコンテキスト」コンポーネントとして機能しています。企業の最もミッションクリティカルな運用データや分析データがSnowflake上に集約されているからこそ、Snowflakeは、エンタープライズデータ、AIモデル、そして実際の業務が行われるシステムを接続するための自然な選択肢となっています。

同時に、Snowflakeは主要なAIモデルプロバイダーと提携し、エコシステムの進化に合わせて利用可能な最良のインテリジェンスにアクセスできるようにしています。また、企業が依存するエンタープライズアプリケーションとの深い統合を実現しています。これにより、Snowflakeは承認されたアクションを、業務が行われるシステムへ直接連携させることができます。

これらの条件により、制御プレーンにとって最適な環境が構築されます。この制御プレーンは、エンタープライズ全体でインテリジェンスがどのように動作するかを調整します。

Project SnowWorkは、この未来がどのようなものかを示しています。このエージェント型環境を使用することで、ビジネスユーザーは特定の役割に応じた組み込みの機能を活用できます。インベスターリレーションズチームは、自然言語を使用して調査レポートを分析できます。イネーブルメントチームは、さまざまなペルソナ向けの資料をほぼ即時に作成できます。そして、営業チームはカスタマイズされた顧客へのアウトリーチを自動化できます。この移行により、エージェント型の機能が日々の業務フローに直接組み込まれます。

エンタープライズコンピューティングの次なる章

エージェント型エンタープライズは、大きな転換を意味します。データを保存してコマンドを実行するシステムから、エンタープライズと連携して推論、決定、および行動できるシステムへの移行です。

この新しいモデルが登場する中、成功の鍵を握るのは以下の要素です。

  • 信頼できるエンタープライズデータ

  • 世界最高クラスのAIモデル

  • エンタープライズシステムとの深い統合

  • そして、組織が求める範囲の中でインテリジェンスを確実に動作させる制御プレーン

これらの要素が、現代の企業全体でインテリジェントなシステムを安全かつ効果的に運用する方法を規定します。

Snowflakeは、この新しい時代を推進する独自の立場にあると確信しています。

そして、お客様が独自のエージェント型エンタープライズの構築を開始するにあたり、パートナーとして協力できることを楽しみにしています。

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