Snowflake OpenflowがAIと相互運用性のためのデータ移動を変革

エンタープライズAIの将来性は、とらえどころのない魅力的なものです。生成AIをいち早く導入した企業の多くは、効率性が大幅に向上し、平均41%のROIを達成したと報告しています。これは、当社のレポート「The Radical ROI of Gen AI」の調査を受けた企業です。しかし、ROIを達成するには、データの準備、データ管理、データ品質など、多くの課題があります。応答性、スケーラビリティ、マルチモーダルデータの取り扱いに関する根気強い問題が生産性の妨げとなっているのはもちろんですが、さらに重要なのは、実用的なAIが手の届かないものになっていることです。

柔軟性に欠け、適応、拡張、拡張が難しい従来型の統合パイプラインでは、膨大な数のツールを管理しなければならず、維持する労力が大きすぎます。データは断片化されたパイプラインの迷宮を進むことになり、さまざまなソースから取得したさまざまな形式のデータを統合するための入念なエンジニアリングが必要になります。それでも、これらのパイプラインは不十分かもしれません。

現代のデータエンジニアに必要なのは、データ統合のあらゆるニーズを満たす、適応性と拡張性に優れ、管理と制御がシンプルな、抜本的な解決策です。

彼らが必要とするものはついにここにあります。Snowflake Openflowをご紹介します。Snowflake Openflowは、データソースと宛先間のデータ移動を容易にする、オープンで拡張可能なマネージド型マルチモーダルデータ統合サービスです。構造化、非構造化、バッチ、ストリーミングなど、あらゆるデータタイプをサポートするOpenflowは、エンタープライズAIの鍵を握っており、シームレスなETLを可能にし、Snowflakeでのデータ移動に革命をもたらします。 

すべてのデータ統合は1つのプラットフォームに一元化されており、あらゆるデータソースに接続できる無限の拡張性と相互運用性を備えています。Openflowは、エンタープライズグレードの信頼性とガバナンスを備えたあらゆるデータアーキテクチャを促進し、企業が自信を持って統合ニーズを拡大できるようにします。この度、Bring Your Own Cloud（BYOC）の導入により、すべてのAWS商用リージョンでSnowflake Openflowの一般提供が開始されました。

Snowflake Openflowに関する包括的なフレームワーク

このビジョンを現実のものにするために、Openflowは現代的なデータ統合のための強力な基盤と主要なコンポーネントで構築されています。

• オープンソースのApache NiFi：その中核として、OpenflowはOSS Apache NiFiデータ統合フレームワークを利用しています。このフレームワークは何千ものエンタープライズカスタマーに信頼されています。Openflowは、エンタープライズ対応ガバナンス、セキュリティ、展開の柔軟性、可観測性によりApache NiFiを大幅に強化します。   

• 展開とランタイム：お客様は、Openflow展開でOpenflowコネクタとパイプラインを実行します。お客様は、Snowflakeが管理する統合サービスにより、AWSで一般提供されているBring Your Own Cloud(BYOC)またはSnowflake Snowparkコンテナサービス(SPCS)(プライベートプレビュー中)を介して、自社のVPCで実行できます。カスタマーはコントロールプレーンに紐付けられた複数の展開を持ち、それぞれが異なるユースケースに対応できます。展開内では、ランタイムを水平方向にスケーリングし、マルチノードおよびマルチクラスターの展開をサポートし、災害からの回復力を確立できます。

• OpenflowサービスとAPI：OpenflowサービスとAPIはマネージドサービスとしてSnowflakeで実行されるため、お客様は直感的なUIで簡単にデータパイプラインのプロビジョニングと管理を行うことができます。これにより、リアルタイムの監視やアラート、DAGの可視化、更新履歴情報など、詳細な可観測性を備えた統合されたユーザーエクスペリエンスが得られます。

• Openflowコネクタ：Openflowのコネクタは、キュレーション、管理、セキュリティ、ガバナンスされています。一般提供およびプレビュー中のコネクタについては、Snowflakeドキュメントを参照してください。さらに、Openflowコネクタは簡単に拡張およびカスタマイズでき、Openflowパワーユーザーはプロセッサビルディングブロックで独自のフローを構築できます。

無数の扉を解き放ち、自由にデータを統合

このマネージドサービスにより、Openflowは統合構築プロセスに使いやすさ、利便性、セキュリティをもたらします。これにより、以下のような統合ユースケースが実現されます。 

• AI向けETLを高速化：Openflowは、モデルやエージェントがどこにあっても、ほぼリアルタイムの双方向データフローでエンタープライズデータをAIに接続します。競合他社によっては、非構造化データ接続が利用できなくなる場合があり、AIエージェントや検索拡張生成（RAG）の提供が不可能になります。Openflowは、さまざまなデータ構造とデータ要件をサポートし、データがソースからターゲットに移動しても一貫したユーザー権限を維持します。ソースシステムのアクセス制御リスト（ACL）に準拠し、Openflowはソースとの一貫したユーザー権限を保持します。また、Snowflakeに書き込む前に非構造化ファイルを解析して前処理する組み込み機能を備えており、ネイティブのSnowflake Cortex AI機能をすべて1つのプラットフォームで活用できます。 

• データ資産全体にわたるハイブリッド展開：Openflowは、SnowflakeのマネージドインフラストラクチャーまたはBYOCを介してパイプラインをデプロイする柔軟性を提供します。どちらのオプションもマネージドサービスであるため、お客様はパイプラインの実行場所を完全にコントロールしながら、運用負荷を軽減することができます。お客様は、使いやすさやコントロール性を損なう必要はもうありません。 

• 高スループット、低レイテンシのストリーミングデータ：OpenflowはApache Kafka、Amazon Kinesis、Kafka Sinkなどのストリーミングソースに直接接続し、ストリーミングデータをSnowflakeに転送したりストリーミングシステムに戻したりできるようにします。新しいSnowpipeストリーミングとOpenflowの統合（プレビュー中）により、ストリーミング取り込みは5秒のクエリレイテンシーとインライン変換で10GB/秒のスループットを提供します。 

• オープンアーキテクチャの促進：従来のデータプラットフォームは統合サービスを提供していても、多くの場合はブラックボックスであり、ベンダーロックインが必要となります。データ統合パイプラインの拡張や他のデータプラットフォームとの連携が困難一方、Openflowは相互接続性を重視して設計されており、オープンで相互運用可能なアーキテクチャを促進します。ユーザーは、選択したデータレイクやレイクハウスにデータを移動し、Apache Icebergなどの新しい業界標準に簡単に適応できます。 

Openflowは、すぐに使える何百ものコネクタと簡単に拡張できるカスタマイズ機能によってデータの移動を解放し、多様なデータを1つのプラットフォームに簡単に統合します。データソースは、Box、Google Ads、Microsoft Dataverse、Microsoft SharePoint、Oracle、Proofpoint、Salesforce、ServiceNow、Slack、Workday、Zendeskなど多岐にわたります。特に、Snowflakeは、変更データキャプチャ（CDC）をOracleデータベースからSnowflakeに複製するための高性能、スケーラブル、かつコスト効率の高いソリューションのためにOracleと提携しています。  

Openflowは相互運用性とスケーラビリティを核として構築されており、あらゆるユースケース、特にAIをサポートするユースケースに対応できます。最後に、Openflowにはシンプルさ、制御性、可観測性、エンタープライズグレードのセキュリティとガバナンスの機能があります。

Workwaveのデータ・アナリティクス担当SVP兼GMであるDavid Libesman氏は、次のように述べています。「当社の目標は、シームレスでデータドリブンなエクスペリエンスをお客様に提供することであり、Snowflake Openflowはそれを実現するための基盤となる柱です。特に、数百ものSQL Serverデータベースがあります。Openflowでは、複数のクラウドやリージョンにまたがって簡単にデータを複製できるようになります。また、SnowflakeがAIに何を提供し、将来に備えることができるのかにも期待しています。次世代の製品やサービスを支えるのはETLソリューションです。」

Snowflakeの革新的なパートナーがOpenflowのパワーを活用する準備が整ったため、無限の可能性が開かれています。Snowflakeの広範なエコシステムの興奮を、世界中の30社以上のローンチパートナーと共有できることを誇りに思います。Openflowがお客様にもたらす大きな機会と価値を提供する準備が整いました。 

Snowflake Openflowの利用を始める

Snowflakeは世界中のインプリメンテーションパートナーと協力し、お客様がSnowflake Openflowを利用できるようにしてきました。

Snowflake Openflowの詳細を見る、または今すぐお試しください。Openflowを詳しく知るには、2025年7月29日に開催されるData Engineering Connectにぜひご参加ください。サインアップはこちら。 

将来の見通しに関する記述

このページには、Snowflakeが将来提供する製品に関する記述を含め、将来の見通しに関する記述が含まれていますが、これはいかなる製品の提供も約束するものではありません。実際の成果や提供物は異なる可能性があり、既知および未知のリスクおよび不確実性の影響を受けます。詳細については、最新の四半期報告書（10-Q）をご覧ください。