安全な生成AIを実行する新たなSnowparkコンテナサービスを拡大

June 28, 2023

※本報道資料は米国スノーフレイク社が6月27日に発表した内容の抄訳です。

スノーフレイク、データクラウドで安全な生成AIを実行する新たなSnowparkコンテナサービスで、開発者向けプログラマビリティを拡大

NVIDIA GPU、ノートブック、アプリ等が対象

  • Snowparkコンテナサービスにより、フルスタックアプリケーション、LLMのホスティングや堅牢なモデルトレーニングなどの各種ワークロードをSnowflake内で安全に実行できるようSnowflakeコンピュートインフラストラクチャを拡張
  • SnowflakeとNVIDIA、Alteryx、Astronomer、Dataiku、Hex、SASなどのパートナー事業者との連携により、Snowflakeアカウント内で提供される幅広いラインナップの製品やソリューションへの安全かつ容易で管理されたアクセスを、Snowparkコンテナサービスを通じて顧客に提供
  • より効率的な機械学習開発や実行に対するSnowparkのサポートを拡張

2023年6月28日(日本時間): データクラウドを提供するであるスノーフレイク(ニューヨーク証券取引所:SNOW)は本日、年次のユーザーカンファレンスであるSnowflake Summit 2023において、データサイエンティスト、データエンジニア、アプリケーション開発者向けデータプログラマビリティを拡張し、データクラウドにおけるより迅速かつ効率的な構築を実現する新たなイノベーションを発表しました。Snowpark コンテナサービス(プライベートプレビュー中)のリリースによるSnowparkの機能拡張により、開発者はNVIDIA GPUやAIソフトウェアを用いたアクセラレーテッドコンピューティングなどの広範なインフラストラクチャオプションを利用して、確かなセキュリティとガバナンスで守られたSnowflakeプラットフォーム内で、これまでより多彩なAIや機械学習(ML)モデル、API、社内開発アプリケーションなどの豊富なワークロードを複雑さを伴わずに実行できるようになります。Snowparkコンテナサービスを利用することで、Snowflakeユーザーは自身のアカウント内で、大規模言語モデル(LLM)、ノートブック、MLOpsツールなどの幅広いサードパーティソフトウェアやアプリのカタログにアクセスすることができます。さらに今回Snowflakeが発表する数々の新たなイノベーションは、ユーザーがMLモデルを開発・オペレーション化し利用する方法をシンプルかつスケールアップし、より多くの組織が自社のデータやMLモデルを最大限に活用することを可能にします。発表されるイノベーションには、より効率的なモデル開発のための一連のSnowparkML API(パブリックプレビュー中)、スケーラブルなMLOpsのためのSnowparkモデルレジストリ(プライベートプレビュー中)、モデルをインタラクティブアプリに転換するためのSnowflakeへのStreamlit統合(近日パブリックプレビュー提供開始予定)、その他高度な各種ストリーミング機能などが含まれます。

スノーフレイクのプロダクト担当上級副社長であるChristian Kleinerman(クリスチャン・クレイナマン)は次のように述べています「Snowflakeの製品イノベーションは、ユーザーがデータクラウド上でソリューションを構築するあり方を一新します。これらのイノベーションが提供する拡張プログラマビリティや幅広いユースケースにより、データサイエンティスト、データエンジニアリング、アプリケーション開発者は今や、妥協することなくあらゆるアプリケーションを構築、テスト、デプロイすることができます。私たちはこれからも、Snowparkおよび機械学習やストリーミング機能への投資を継続することでユーザーのデータ活用を促進し、お客様に組織全体でより優れた柔軟性をもって大きな成果を挙げていただくための新たな手段を提供していきます」

Snowparkは、ガバナンスやセキュリティを損なうことなく開発者のプログラマビリティを拡張
Snowparkは今後も、Snowflakeによる非SQLコードの安全な展開や処理をさまざまなランタイムやライブラリで実現し、より幅広いユーザーがより多彩なソリューションをデータクラウド上で構築できるよう支援していきます。Snowparkは、ソリューションやアプリケーションの構築者がそれぞれ使い慣れたプログラミング言語やツールで効率的にデータを活用できるだけでなく、組織がレガシーデータレイクやビッグデータ環境において享受できなかった自動化、ガバナンス、セキュリティを提供します。Snowparkは、2021年6月のリリース以来一貫してデータエンジニアによる迅速かつ効率的なパイプラインの移行や運用をサポートし、またデータサイエンティストによるモデルの構築やトレーニングを支えてきました。これにより、Snowflakeのアプリケーション開発用プラットフォームとしての強固な位置づけが確立されたのです。


今回リリースされるSnowparkコンテナサービスは、顧客データに適用できるワークロードの範囲をさらに拡張します。ユーザーは、プログラミング言語を自由に選択して、最適化されたアクセラレーションを可能にするNVIDIA AIプラットフォームを含めた広範なインフラストラクチャオプション上でデプロイでき、それらのメリットを、Snowflakeデータクラウドの使いやすさ・スケーラビリティ・統一されたガバナンスの下で享受できます。さらに、SnowparkコンテナサービスはSnowflakeネイティブアプリ(開発中)の一部として使用することができるため、開発者はエンドユーザーのSnowflakeアカウント内で完全に実行可能な高度なアプリを配信することができます。Snowparkコンテナサービスはまた、Rekaなどの大手サードパーティ生成モデルプロバイダーを直接Snowflakeアカウント内で実行することも可能にするため、イノベーションの促進のために専有データを公開するる必要もありません。

スノーフレイクは数十社のサードパーティソフトウェアプロバイダーやアプリケーションプロバイダーと提携して、Snowparkコンテナサービスを使用してエンドユーザーのSnowflakeアカウント内で実行できる世界トップの製品群を提供しています。例えば、業界をリードするHexノートブックをアナリティクスやデータサイエンスに使用したり、Alteryx、Dataiku、SASなどの人気のAIプラットフォームやML機能を使用してより高度なAIやML処理を実行したり、さらにはそれらのデータワークフローをApache AirflowをベースにしたAstronomerのプラットフォームで管理するなど、すべてがSnowflake内で可能です。またこれは、ほんの一例にすぎません。AI21 Labs、Amplitude、CARTO、H2O.ai、Kumo AI、Pinecone、RelationalAI、Weights & Biases、および他の多くの企業が製品やサービスをSnowparkコンテナサービスで提供しています。

さらに、NVIDIAとスノーフレイクは共同で、Snowparkコンテナサービスのための革新的なアクセラレーテッドコンピューティングやソフトウェア統合を構築中です。昨日両社は、高度な生成AI機能をあらゆる企業がどこでも利用できるようにすることを目的としたパートナーシップを発表しました。

このコラボレーションにおいて、NVIDIA AI Enterprise(NVIDIA AIプラットフォームのソフトウェアコンポーネント)はSnowparkコンテナサービスの一翼を担うだけでなく、NVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングにも対応します。NVIDIA AI Enterpriseには、AIトレーニング向けPyTorch、データサイエンス向けNVIDIA RAPIDS、本番AIデプロイメント向けNVIDIA Triton Inference Serverなどの100を超えるフレームワーク、学習済みモデル、開発ツールが含まれます。

NVIDIAエンタープライズコンピューティング副社長を務めるManuvir Das氏は次のように語っています。「データは、あらゆる業界の企業が、それぞれの事業やブランド要件に沿って構築するカスタム生成AIアプリケーションの土台となるものです。SnowparkコンテナサービスとNVIDIA AI Enterpriseの統合により、NVIDIAの誇るAIフレームワーク、学習済みモデル、開発ツールの全てが、世界中の何千もの企業が今日最も高度なワークロードを維持するために利用しているデータプラットフォームで利用可能となります」

SnowflakeはMLモデルの可能性を最大限に引き出し、改善された開発者エクスペリエンスと拡張ストリーミング機能を実現
機械学習モデルオペレーション(MLOps)の合理化やスケーリングを目的として、スノーフレイクは企業のMLモデル向け統合リポジトリとして新たなSnowparkモデルレジストリを発表します。本レジストリは、モデルの配信やユーザーによる発見を一元化し、さらにデータサイエンティストとMLエンジニア間のコラボレーションを合理化することで、本番環境へのシームレスなモデル展開を可能にします。

スノーフレイクはさらにSnowflakeへのStreamlitの統合も進めており、これによりデータサイエンティストやPython開発者は、データとビジネス活動のギャップを埋めるアプリケーションを構築することでより強い影響力を行使できるようになります。SnowflakeにStreamlitが統合されることで、ソリューション構築者は自身の使い慣れたPythonコードでアプリを開発でき、例えばわずか数行のコードでアイディアをエンタープライズ対応アプリに落とし込んで即時にデータクラウド上で安全に展開、共有できるようになります。

またスノーフレイクは、シームレスなCI/CDワークフローをサポートするネイティブGit統合(プライベートプレビュー中)、Snowflake内での開発やテストを最適化するネイティブなコマンドラインインターフェース(CLI)(プライベートプレビュー中)などの新たな機能により、Snowflakeの統合プラットフォーム内での開発作業をよりシンプルで馴染み深いものにしています。

こうしたSnowflakeの新たなイノベーションは、データエンジニアにとってもソリューションを結合したり新たなデータパイプラインを構築する手間を省いてくれるため、低レイテンシーデータの作業が容易になりコスト効率がアップします。Snowflakeは、Snowpipe Streaming(近日中に一般提供開始予定)およびDynamic Tables(パブリックプレビュー中)を使用してバッチパイプラインとストリーミングパイプラインの境界をなくすことに取り組んでいます。これが実現すれば、データエンジニアがストリーミングデータを取り込んで複雑な宣言型パイプラインを容易に構築することができる、シンプルでコスト効率に優れたソリューションが完成します。

Snowflakeはまた、データサイエンス、データエンジニアリング、アプリケーション開発のデータプログラマビリティを拡張する新たなイノベーションや、組織がデータクラウド上で大規模に業界をリードするアプリケーションを配信・収益化するのを可能にする新機能Snowflake Summit 2023にて発表しました。

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将来の見通しに関する記述について
このプレスリリースには、明示または黙示を問わず、(i)Snowflakeの事業戦略、(ii)開発中または一般に提供されていないSnowflakeの製品、サービス、テクノロジー、(iii)市場の拡大、トレンド、競争状況に関する考察、(iv)Snowflake製品とサードパーティプラットフォームの統合およびサードパーティプラットフォーム上でのSnowflake製品の相互運用性と可用性についての言及など、将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、さまざまなリスク、不確実性、前提に左右されます。これには、Snowflakeが証券取引委員会に提出するForm 10-Q(四半期レポート)やForm 10-K(年次レポート)内の「リスク要因」などのセグメントに記載されているリスク、不確実性、前提が含まれます。これらのリスク、不確実性、前提を考慮すると、将来の見通しに関する記述において予想または暗示されている結果と比較して、実際には大きく異なる結果や反対の結果に至る可能性があります。そのため、将来の見通しに関するいかなる記述も、未来の出来事についての予測として利用してはなりません。

 

© 2023 Snowflake Inc. All rights reserved. Snowflake、Snowflakeのロゴ、および本書に記載されているその他すべてのSnowflakeの製品、機能、サービス名は、米国およびその他の国におけるSnowflake Inc.の登録商標または商標です。本書で言及または使用されているその他すべてのブランド名またはロゴは、識別目的でのみ使用されており、各所有者の商標である可能性があります。Snowflakeが、必ずしもかかる商標所有者と関係を持ち、または出資や支援を受けているわけではありません。

スノーフレイクについて

スノーフレイクは、あらゆる組織がSnowflakeデータクラウドを用いて自らのデータを最大限に活用するのを支援します。多くのユーザー企業がデータクラウドを利用して、サイロ化されたデータの統合、データの発見と安全な共有、データアプリケーションの推進、さらには多様なAI/MLや分析ワークロードの実行を進めています。データやユーザーがどこに存在するかに関係なく、スノーフレイクは複数のクラウドと地域にまたがり単一のデータ体験を提供します。多くの業界から何千ものお客様(2023年4月30日時点で、2022年のForbes Global 2000社(G2K)のうち590社を含む)が、Snowflakeデータクラウドを組織全体で幅広いビジネスに活用しています。詳しくは、snowflake.comをご覧ください。

 

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出典:Snowflake Inc.

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