注:本記事は(2022年4月18日)に公開された(New Snowflake Features Released in March 2022)を翻訳して公開したものです。

2022年3月、Snowflakeでは引き続きデータプログラマビリティやデータパイプライン開発関連の機能拡張が進み、Java用Snowpark APIやストアドプロシージャはパブリックプレビューが開始されました。また、スキーマ検出やSnowflake SQL APIの一般提供が開始されたほか、SnowflakeのユーザーインターフェースであるSnowsightも一般提供されています。また、Snowflakeデータマーケットプレイスへの新たなパートナー追加も忘れてはなりません。

データパイプラインおよびプログラマビリティ

スキーマ検出の一般提供開始

スキーマ検出を使用することにより、データの取り込みがさらに容易になります。半構造化データを含むクラウドストレージにある一連のファイルからの列定義の取得をサポートします。列定義にはファイル内の列に定義された名前やデータタイプが含まれます。これらの情報を使用することにより、標準的なランディングテーブル、外部テーブル、データをクエリするためのビューの作成が簡素化されます。スキーマ検出は、Apache Parquet、Apache Avro、ORCファイルに対応しています。これら新機能について詳しくはこちらをご覧ください

ビュー上のストリーム、プレビュー開始

ビュー上のストリームを使用することで、テーブルストリームによるセキュアビューなどのビューに対する変更データキャプチャ(CDC)を追跡できるようになりました(マテリアライズドビューを除く)。また、Snowflakeセキュアデータシェアリングを使用して共有されたセキュアビュー上で、データコンシューマーによるストリームの作成も可能です。この機能により、データコンシューマーは、共有ビューで行われたデータ操作言語(DML)の変更を追跡できるようになります。パブリックプレビューが開始されたビュー上のストリームについて詳しくはこちらをご覧ください

Java用Snowpark APIおよびストアドプロシージャのプレビュー開始

Snowparkは、高度に統合されたDataFrame型のプログラミングを好みの言語で行える、デベロッパー向けの新機能です。この度、SnowparkのJava APIへのサポートが開始され、Java用Snowparkストアドプロシージャのパブリックプレビューが開始されました。Snowparkにより、Snowflakeが持つデータプログラマビリティが非SQL開発者にまで拡張されたため、これらの開発者が好みの言語やツールを使用して、Snowflakeデータクラウドの機能、使用容易性、拡張性といったメリットを活用できるようになります。ストアドプロシージャにも対応したことで、コンピューティングフレームワークとしてSnowflake仮想ウェアハウスを使用し、Snowflake内で直接Snowparkパイプラインをホストすることが可能となっています。これにより必然的に、スケジューリングのためのタスクといったSnowflake機能が統合されます。これにより関与するシステム数が削減され、すべてがSnowflake内で自己完結するため、エンドツーエンドのストーリーが簡素化されます。

デベロッパーがデータの移動なしにSnowflakeと直接やり取りできる仕組みについてぜひご確認ください。現在パブリックプレビュー中の新機能について詳しくはこちらをご覧いただくかSnowparkを体験してみてください。

Snowflake SQL APIの一般提供開始

Snowflake SQL APIの一般提供が開始されました。このREST APIを使用するとSnowflakeデータベース内にあるデータへのアクセスや更新が可能となり、カスタムアプリケーションを開発することができます。SQL APIにより標準クエリおよびほとんどのDDLやDMLステートメントの実行が可能となります。Snowflake SQLを今すぐ始める、または詳細をご確認ください。

ユーザーインターフェース

Snowsightの一般提供開始

Snowsightは、データに基づく意思決定の迅速化を可能にする新たなユーザーインターフェースです。Snowsightを使用することで、Snowflake内でのデータ分析、インサイトの生成や同僚との共有、Snowflakeアカウントの管理が可能となります。今回のリリースには、重要なデータタスクに対する統合されたシームレスなエクスペリエンスを提供するという私たちの熱意が反映されています。Snowsightボタンをクリックして、ぜひ始めてください。詳しくはSnowflakeのブログでご確認ください。

性能の改善
インタラクティブなユースケースに対するレイテンシーや同時実行性改善の一般提供開始

既に100名を超えるお客様に、インタラクティブなユースケースをサポートするためのレイテンシーおよび同時実行性改善のプライベートプレビューをお試しいただきました。この度、Snowflakeユーザー全員を対象に、スループットの向上や、より迅速なクエリ実行が実装されました。これらの改善の前後で性能を比較したい方は、アカウントの使用ビューのクエリに関するガイドをご参照ください。ぜひコミュニティ上の意見Snowflakeのブログをご確認ください。

Snowflakeデータマーケットプレイス

Snowflakeのお客様はSnowflakeデータマーケットプレイスを利用して、240社以上(2022年1月31日時点)のサードパーティデータプロバイダーやデータサービスプロバイダーが提供する1,100件以上のライブデータセットやクエリ可能なデータセットにアクセスできるほか、Snowflakeデータクラウド内で自社製品のマーケティングを行うことができます。Snowflakeデータマーケットプレイスにはこちらからアクセスしていただけます

最近追加されたSnowflakeデータマーケットプレイスプロバイダー

加盟店決済処理データ
North American Bancard 

North American Bancard(NAB)は加盟店や代理店へのリクエストに関連する一連のデータを提供しています。これらのデータには、加盟店や代理店のビジネス分析に使用可能な加盟店や取引の決済処理データが含まれます。更新の頻度は、データの要求者のニーズに応えるため、合意に基づいて調整されます。決済テクノロジーの先駆者であるNABは、顧客や従業員、在庫の管理を簡素化することで収益の最大化を図り、ほとんどすべての業界の加盟店に決済ソリューションを提供しています。詳しくはこちらをご覧ください

ソーシャルプラットフォームの有効化
Hightouch

Hightouchは、ファイル転送することなく、SnowflakeのデータをFacebook、Snap、TikTok、LinkedInといったソーシャルプラットフォームで有効化することができます。そのため、Snowflakeを広告・マーケティングエンジンとして利用できるようになります。Warner Music Group、Flickr、Plaidといった企業がマーケティング拡大の促進、広告費の改善、カスタマーチャーンの低減、業務効率化の推進にHightouchを活用しています。詳しくはこちらをご覧ください

サンプルペルソナ
Gravy Analytics 

Gravy Analyticsは、人、場所、イベントに関するデータを統合して人の流動を把握することで、企業の営業やマーケティング戦略の推進、事業運営の最適化に貢献しています。同社のビジネスには、ブランドがコンシューマーの実際の関心や購買意図を把握するのに役立つ有意義なコンシューマーペルソナの提供も含まれています。このデータは、月々、米国内における1億5000万個以上のデバイスから発せられた認証済みのモバイルロケーションシグナルに基づいています。何千という主要ブランドや何百万という商業的利益発生場所やイベントに対する実際の消費者行動と直結しているため、食通や得意客、市場内オートバイヤー、退職者、インフルエンサーといったグループを特定することができます。詳しくはこちらをご覧ください

セキュリティ
Cybersixgill

Cybersixgillは、新しいタイプのサイバー脅威インテリジェンスで、最大規模で自動収集された市場でのディープ、ダーク、クリアウェブアクティビティに基づく一連のソリューションを提供しています。企業やMSSP、政府、法執行機関が幅広く使用しています。Cybersixgillソリューションは拡張性があり、検索可能で既存のセキュリティスタックにシームレスに統合されているため、サイバー脅威が増加の一途をたどる中、多様なアセットの保護に必要なインサイトをセキュリティチームに提供します。Snowflakeユーザーはマルウェア脅威の早期警告を受けたり、組織を脅かすアイテムをブロックすることができます。詳しくはこちらをご覧ください

KELA

KELAは、あらゆる企業が直面する、ダークウェブにおける未知のデジタル脅威を取り除きます。世界的に信頼されている同社の自動化された脅威インテリジェンステクノロジーとスタッフの深い専門知識を組み合わせることで、組織との関連性が高い実用的な脅威インテリジェンスを提供します。同社のダークウェブセキュリティデータレイク(DARKBEAST)はサイバー脅威を調査、分析するための豊富なプロセスインテリジェンスを保有しています。これらのデータ(クローズドフォーラム、違法マーケット、自動化サイバー犯罪ショップ、犯罪者が使用するインスタントメッセージチャネルなど)は攻撃者がインフラストラクチャーをどのように見ているかを把握し、インテリジェンスドリブンな防御を促進するために利用できます。詳しくはこちらをご覧ください

北米における油井&ガス井データ
WellDatabase

WellDatabaseは、何百という情報源から収集された油井&ガス井データ(許可、完成、騒動、製造など)の統合、標準化、分析を行います。米国およびカナダ西部における公共の油&ガスを網羅した完全なデータセット(常時更新)、および公的手続きの完全な規制データベースを提供しています。詳しくはこちらをご覧ください

金融
People Data Labs

People Data Labsは、デベロッパー、エンジニア、データサイエンティスト向けのB2Bデータを構築しています。クライアントは日々、同社のデータを使用して人についてのプロフィールの構築、記録のエンリッチ化、予測モデリングの強化、人工知能の促進、新規ツールの構築を行い、チームが成功できるよう、効率性、生産性を向上しています。これは、同社が無料で提供する企業データセットで、1000万企業に関するインテリジェンスなど、フィールドが限定された企業プロフィールが含まれています。本ファイルに含まれるデータは四半期ごとに更新され、PDLデータセットに1名以上の従業員を持つグローバル企業が網羅されています。People Data Labsは、有料の企業データセットも提供しています。詳しくはこちらをご覧ください

アイデンティティ
People Data Labs

日々、クライアントはPeople Data Labsのデータを使用して人についてのプロフィールの構築、記録のエンリッチ化、予測モデリングの強化、人工知能の促進、新規ツールの構築を行い、チームが成功できるよう、効率性、生産性を向上しています。本データセットには、同社のアイデンティティグラフに含まれる30億人を超えるプロフィールを含む、業界をリードする専門家のデータベースや世界中のソーシャルプロフィールが含まれています。顧客は通常、自社のユースケースに最適な単一の主要項目に焦点を当て、本データセットの「一部」をライセンス使用します。本データには、1件以上の身元を特定できる情報を含むグローバルプロフィールが網羅されています。詳しくはこちらをご覧ください

FullContact

将来的なマーケティングの成功において顧客や見込み客を理解することは非常に重要です。FullContactは実際の人々をリアルタイムで認識し、即時に、オムニチャネルリーチの拡大やメディアアプローチの個別化に使用できる断片化された識別子をリンクします。FullContactは、リアルタイムでプライバシーセントリックな、既存のデジタル識別子を拡張するアイデンティティ解決ソリューションを提供します。FullContactは、メールアドレスやMAIDといった各識別子に対し、個別にモバイル広告IDやハッシュ化されたメールを返します。これらのインサイトは、あらゆる状況において、かかわりの深い顧客にリーチする際に活用することができます。詳しくはこちらをご覧ください

健康&ライフサイエンス
NTTデータ

プロバイダーの品質を格付け評価することは複雑なタスクです。Healthgrades、Ratemds、Vitalsといったサイトは、主に患者のレビューに基づいて医師の評価を行っていますが、一般的にこのような評価は、治療や処置の質を正しく評価するよりも、患者の意見に左右されがちとなっています。NTTデータによる「格付け」モジュールは、米国バージニア州で追跡されている個々の全国プロバイダー識別子(NPI)に対し、質の高さやコストに対する評価の追跡、提供を行っています。NTTデータは、これらの評価の提供においてSnowflakeと提携しています。詳しくはこちらをご覧ください。

CareJourney

CAREJOURNEYは、ヘルスケアの最適化という目標を掲げ、信頼する個人や組織に対し、オープンかつ臨床に即したアナリティクスおよびインサイトの提供を使命としています。米国バージニア州アーリントンに本社を置くCareJourneyは、膨大な医療費請求データから得た高価値の新規インサイトを絞り込むことで、米国全域の業界をリードする保険会社、医療機関、ライフサイエンス組織をそれぞれの目標達成に向けてサポートしています。CareJourneyのクラウドベースアナリティクスプラットフォームは、臨床に基づく関連インサイトを提供することで、バリューベースケア(価値に基づく医療)団体によるマーケットインテリジェンスやコホートインテリジェンスの獲得、ネットワークの構築や拡大、プロバイダー性能の向上、照会の漏洩の特定や強化、健康リスクにさらされている集団の管理の効率化に貢献しています。詳しくはこちらをご覧ください

モバイルエンゲージメント
Vibes 

VIBESは、テキストからウォレットに至るまで、よく考えられた、関連性の高い、膨大な世界規模のモバイルエンゲージメントを提供することで、企業がコンシューマー関係を拡大および有効化するのに役立っています。同社のソフトウェアプラットフォームは、SMS、MMS、ダイナミックウォレット、モバイルプッシュ通知、アプリインボックス、性能アナリティクスの統一されたネイティブプラットフォームを使用して、マーケターやカスタマーロイヤルティ担当者がコンシューマーと繋がることを助け、ブランドの全体的なデジタルエンゲージメント戦略の中核を構成します。Vibes MessagingおよびSubscriberのデータには、コンシューマーが顧客のモバイルオーディエンスとなった際、当該のオーディエンスが送信されるSMSやMMS、Push通知を通じてどのようにブランドと結びついているか、また当該のオーディエンスが受信メッセージ、クリック、ウォレットのインストールを通じてどのようにブランドと結びついているか、といった情報が含まれています。詳しくはこちらをご覧ください

ESGスコア
GaiaLens

GaiaLensは、データドリブンかつ透明性の高い、リアルタイムのESGアナリティクスプラットフォームを機関投資家に提供しています。世界的な上場企業約17,000社を網羅する本アナリティクスは、500を超えるESGファクターを追跡し、約200もの機能を処理しています(推計的有意性に基づく)。同社は、ローバリュー(排出原単位メトリクス、従業員満足度、多様性メトリクスなど)から得たデータを集約し総合的なスコアを算出する、強力な独自アルゴリズムを構築しています。詳しくはこちらをご覧ください

コモディティ価格ベンチマーク
General Index

General Indexは、コモディティおよびエネルギー市場における正確かつ手頃な物価指数を提供しています。業界で認められている手法を用い、提携関係を結ぶことで、公正な取引条件に基づく重要な市場データを長期的かつ低価格で提供しています。熟練の市場専門家が、マーケットプレイスからデータを収集、照合し、完全に比較可能なベンチマークを生成する、実績のある自動化された指数算出プロセスを監督しています(ベンチマーク価格設定マーケットプレイス独自)。詳しくはこちらをご覧ください

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将来の見通しに関する記述について

本記事には、明示または黙示を問わず、(i)Snowflakeの事業戦略、(ii)開発中や一般公開されていないものも含めたSnowflakeが提供する製品、サービス、テクノロジー、(iii)市場の成長、トレンド、競争に関する考慮事項、(iv)サードパーティプラットフォームと連携したまた同プラットフォーム上でのSnowflake製品の統合、相互運用性、および可用性、についての言及など、将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、さまざまなリスク、不確実性、前提に左右されます。これには、Snowflakeが証券取引委員会に提出するForm 10-Q(四半期レポート)およびForm 10-K(年次報告書)内の「リスク要因」などのセグメントに記載されているリスク、不確実性、前提が含まれます。これらのリスク、不確実性、前提を考慮すると、将来の見通しに関する記述において予想または暗示されている結果と比較して、実際には大きく異なる結果や反対の結果に至る可能性があります。そのため、将来の見通しに関するいかなる記述も、未来の出来事についての予測として利用するべきではありません。

© 2022 Snowflake Inc. All rights reserved. Snowflake、Snowflakeのロゴ、および本記事に記載されているその他すべてのSnowflakeの製品、機能、サービス名は、米国およびその他の国におけるSnowflake Inc.の登録商標または商標です。本記事で言及または使用されているその他すべてのブランド名またはロゴは、識別目的でのみ使用されており、各所有者の商標である可能性があります。Snowflakeが、必ずしもかかる商標所有者と関連していたり、または出資したり支援を受けていたりしているわけではありません。