注:本記事は(2021年11月11日)に公開された(Snowflake Ventures Invests in Habu to Modernize Data Collaboration for Advertising Solutions in the Data Cloud)を翻訳して公開したものです。

Snowflakeは、カスタマーのデータの可能性を解き放つことをミッションとしています。私たちが目指すエコシステムは、Snowflakeがクロスクラウドなデータインフラストラクチャとテクノロジーを提供し、パートナーがそれを基に高度なソリューションをビジネスユーザーに提供するというものです。

メディア/広告業界を例に挙げると、Snowflakeは最近、データコラボレーションを通じて業界をつなぎ、広告の効果を高めるメディアデータクラウドについて発表しました。メディア/広告業界は、カスタマーに関するリアルタイムなファーストパーティデータを活用しながら、マーケティングのアクティベーションや測定を行っています。サードパーティ広告cookieの廃止により、マーケティングキャンペーンを追跡したりリアルな消費者エンゲージメントに基づいてキャンペーンのパフォーマンスを最適化することが難しくなってきていることから、このような動きがさらに加速しています。

マーケター、パブリッシャー、およびアドテク企業は、ファーストパーティデータを使用し、かつプライバシー法に準拠した形でコラボレーションすることで、より的確なターゲティング、アクティベーション、測定ができるようになりたいと考えています。

しかし、カスタマー側には、それを実行するための安全で、データの移動が不要で、カスタマーのプライバシーを確保できるような効果的な手段がありません。従来のデータコラボレーションと言えば、パートナー同士で、またはサードパーティ組織にデータのコピーを送信してから、データへのアクセスを制御したり、データリクエストをマッチングしたり、結果をシェアしたりするといった方式であり、規模の調整も困難でした。

最近発表したパートナーシップをさらに拡大するため、Snowflake Venturesは、データクリーンルームソフトウェアの世界的なイノベーターであるHabu社に投資することになりました。これにより、データの移動やコピーを必要とせずに、セキュリティ要件やプライバシー要件を守りながら、Snowflakeカスタマー間でデータコラボレーションを行えるようになります。

Habu社は、ブランド、パブリッシャー、アドテク企業を安全につなぐSnowflakeの協働データネットワークであるメディアデータクラウド上で、一連のデータクリーンルームアプリケーションをネイティブに提供しています。

データコラボレーションとクリーンルームは、広告業界においてその重要性を増しています。たとえば、ストリーミングサービスに自社製品の広告を出そうとしているブランドがあるとします。そのブランドにはカスタマーの統計データや過去のトランザクションが豊富にあります。一方でメディア企業は、どの番組をどのカスタマー層が視聴しているかを把握しています。それぞれのカスタマーデータを安全かつプライバシー法に準拠した形で組み合わせることにより、両者は当該ブランドの製品に最も興味を持ちそうなオーディエンスセグメントにターゲットを絞ることができます。

Snowflakeでは、データ管理に生じがちな複雑さや摩擦を継続的に排除することで、カスタマーに直感的なエクスペリエンスを提供できるよう努めています。カスタマーによる設定が不要で、安全かつコンプライアンスに則った形でのデータコラボレーションを実現すると同時に、各自が自身のデータに対するコントロールと主権を維持できること。それが、Habu社とSnowflakeがメディアや広告会社に提供できる内容です。

Snowflakeは、Habu社とパートナーシップを結ぶことで、データコラボレーションに関する大きな課題の解消と、マーケターやパブリッシャーによる広告キャンペーンプロセスのアプローチのシンプル化をお手伝いします。一部の大手Snowflakeユーザーでは、早くも大きな成功が実現しています。Habu社と一緒にこのようなチャンスを解き放つことができることを、大変嬉しく思っています。

投資の枠組みに関する詳細については、こちらからSnowflake Venturesのウェブサイトをご覧ください。