スノーフレイク、アプリケーション開発を一新 Snowpark for Pythonの一般提供、Streamlitのネイティブサポートなどを開始

データクラウドを提供するスノーフレイク(所在地:東京都渋谷区、社長執行役員:東條 英俊)は本日、DATA CLOUD WORLD TOURの最終地である米国 サンフランシスコで開催された「Snowday 2022イベント」において、アプリケーション開発を一新し、データクラウドで直接開発を可能にする新たなイノベーションについて発表したことをお知らせいたします。

これにより、開発者、データエンジニア、データ サイエンティストは、Snowflakeの最新機能を活用しより多様なデータを活用することで、生産性を向上させ、Snowflakeの単一のデータ プラットフォームを用いて、全く新たな方法でアプリケーション、パイプライン、機械学習モデルを開発できるようになります。

  • Snowflakeは、複雑さを排除し、データを活用して生産性を高めるために必要な機能を開発者に提供
  • アプリケーションの一新により、単一データ プラットフォームでアプリケーション、パイプライン、モデルを開発し、多様なデータ活用が可能に
  • Charter Communications、EDF、NerdWallet、Northern Trust、Sophosなどの企業が、Snowpark for Python(一般提供中)を利用し、自社のデータから価値のあるインサイトを創出

データクラウドで直接Pythonベースのアプリ開発が可能に

2022年3月、スノーフレイクによるStreamlitの買収に伴い、何万人ものデータサイエンティストやその他の開発者が、Streamlitのオープンソース フレームワークを利用し、Pythonを用いたデータ アプリケーション開発を用意に実行できるようになりました。スノーフレイクは現在、Streamlitの統合(開発中)も進めています。これが実現すれば、開発者はSnowflake内で自社のデータや機械学習(ML)モデルを安全でインタラクティブなアプリケーションとして活用できるようになります。

SnowflakeとStreamlitの統合により、Streamlitの使いやすさと柔軟性、Snowflakeのスケーラビリティ、統制されたデータカバレッジ、セキュリティが1つに統合され、開発者は、従来方式のウェブ アプリケーションの開発およびデプロイに伴う煩雑さを解消し、強力なアプリケーション開発を実現することができます。また、Snowflake内で自社のデータを用いてPythonでアプリケーションを作成し、そのアプリケーションをSnowflakeの安全で統制されたプラットフォーム上でデプロイして実行し、ビジネスチームとアプリケーションを共有し、データとML(機械学習)モデルの価値をさらに引き出します。

米国ジェットブルー航空のデータサイエンス・アナリティクス担当ゼネラルマネージャーであるSai Ravuru氏は、次のように述べています。

「Streamlitは現在、当社のデータサイエンスおよび機械学習モデルの大半のインタラクションエンジンとしての役割を果たしています。これにより、当社のチームが強力なアプリケーションを構築してデプロイする方法や、それらのアプリケーションに関して社内の他のステークホルダーとコラボレーションする方法が大きく変化しています。SnowflakeとStreamlitの統合により、われわれは当社のデータがすでに存在するSnowflake エコシステム内で、機械学習を用いてデータからインサイトを導き出すことが可能になります。これにより、フライトの乱れによる悪影響をさらに軽減するインパクトの大きいアプリケーションを作成したり、業務計画チームの予測能力を高めたり、カスタマー パーソナライゼーションを強化して可能な限り最高のエクスペリエンスを提供したりすることがこれまで以上に簡単かつ安全にできるようになります」

Snowparkの広範なエコシステムにより、すべてのユーザーがPythonを活用することが可能に

Pythonは、データ サイエンティストに最も支持されている言語の1つで(*1)、すべての開発者の中で3位に選ばれています。 (*2)。スノーフレイクは現在、Snowpark for Pythonを一般提供することにより、Pythonとその豊富なオープンソースライブラリ エコシステムをすべてのユーザーが利用できるように整備しています。Snowflake Summit 2022においてパブリックプレビューの開始Anacondaとの統合の拡大が発表されてから数か月で、Snowpark for Pythonの導入数は6倍に増加しました。現在は、Charter Communications、EDF、NerdWallet、Northern Trust、Sophosなど何百社ものお客様がSnowparkと自社のデータを用いて開発を行っています。

Snowflakeのデベロッパー フレームワークであるSnowparkにより、開発者は使用したいプログラミング言語(Java、Scala、SQL、Python)をネイティブでサポートする効率的なアーキテクチャを入手することができます。Snowpark for PythonはSnowparkの広範なエコシステムの一部であり、チームを1つに統合します。これによりチームは、安全性の高いPythonサンドボックスを備え、Snowflakeで開発を行う際に期待するものと同等のスケーラビリティ、柔軟性、セキュリティ、およびコンプライアンスといったメリットを提供する単一の統合プラットフォーム上で共同開発を行えるようになります。さらに、以前までプロジェクトを実稼働まで進める上で妨げとなっていたデータセキュリティとコンプライアンスの障壁を排除することができます。スノーフレイクはまた、Snowpark向けに最適化されたウェアハウスをリリースする予定です(AWSにおいてパブリックプレビュー中)。これにより、Pythonを使用する開発者は大規模なMLトレーニングなどのメモリ負荷の大きいオペレーションをSnowflake内で直接実行したり、Pythonワークシート(プライベートプレビュー中)を用いてSnowflake内でアプリケーション、データパイプライン、MLモデルを開発したりできるようになります。

Snowpark for Pythonの導入を促進し、開発者の開発を支援する上で、Anacondaやdbt Labsなどのパートナーが重要な役割を果たしています。たとえば、AnacondaとSnowpark for Pythonの統合により、手作業でのインストールやパッケージの依存関係の管理が不要になり、SnowflakeのユーザーがAnacondaのオープンソースのPythonライブラリをシームレスに利用できるようになりました。さらに、dbt Labsが新たにSnowpark for Pythonをサポートしたことで、SQLのパワーとPythonを簡単に組み合わせて最先端のアナリティクスを行うことが可能になりました。これにより、お客様はアナリティクスチームとデータサイエンスチームの間の隔たりをさらに縮めることができます。

Northern TrustのFOAでクオンツ分析責任者を務めるWilliam Wu氏は、次のように述べています。

「当社は、Snowpark for Pythonを利用して、完全に統合されたデータサイエンス エコシステムを構築し、金融エンジニア、データ サイエンティスト、ビジネスアナリストが豊富なデータをフル活用してカスタム分析を作成、実行できるようにしています。Snowparkにより、他の部門と同じデータを使ってコラボレーションができるため、新たなインサイトを発見そして可視化し、お客様のために事実に基づくデータ主導のダイナミックな投資意思決定を推進できます」

開発者向けストリーミングパイプラインを簡略化

オートメーションの拡大とオブザーバビリティの強化を推進

スノーフレイクは、お客様が単一のプラットフォーム内でストリーミングデータを簡単に操作し、サイロの解消をいっそう進められるよう、ユーザーによるデータパイプラインの構築方法も一新しようとしています。そのために、ソフトウェア開発の基本原則を活用しながら複雑さを排除するために必要な機能をユーザーに提供しています。現在、ユーザーはスキーマ推論(プライベートプレビュー中)を利用してデータを迅速にオンボーディングすることによって生産性を高めたり、サーバーレスタスク(一般提供中)を用いてSnowflakeのプラットフォーム内で簡単かつネイティブにパイプラインを実行したりできます。さらに、スノーフレイクはデータクラウドでの開発をよりいっそう後押しするために、以下の強力なツールをリリースする予定です。

  • ダイナミックテーブル(プライベートプレビュー中):もともとはマテリアライズドテーブルとして導入されました。スノーフレイクは宣言的なデータパイプラインを開発して増分処理を自動化し、効果的かつ簡単にコーディングを行えるようにすることで、ストリーミングパイプラインとバッチパイプラインの境界をなくそうとしています。これによって変更データキャプチャやスナップショットアイソレーションなどのユースケースも簡略化されます。また、これはSnowflakeにネイティブな機能であるため、十分なセキュリティとガバナンスを確保しつつすべてのSnowflakeアカウントで共有できます。
  • オブザーバビリティとエクスペリエンス:開発者のニーズにさらに応えるために、スノーフレイクはネイティブのオブザーバビリティ機能と開発者エクスペリエンス機能に投資し、開発者がアラート(プライベートプレビュー中)、ログ(プライベートプレビュー中)、イベントトレース(プライベートプレビュー中)、タスクグラフおよび履歴(パブリックプレビュー中)などの機能を活用してデータパイプラインの構築、テスト、デバッグ、デプロイ、監視をより生産的に行えるよう後押ししています。

スノーフレイクのプロダクト管理担当ディレクターであるTorsten Grabsは、次のように述べています。

「弊社はアプリケーション開発を一新し続けており、Snowflakeの単一の統合プラットフォームでイノベーションのペースを安全に高めるために必要なデータアクセスとツールを開発者に提供しています。Snowflakeの先進的な機能により、開発者は自信を持って強力なアプリケーション、パイプライン、モデルを開発し、複雑さを解消できるようになります。これにより、データクラウドを用いて会社全体で価値を高めることが可能になります」

Snowday 2022において、Snowflakeの業界をリードするプラットフォームにお客様にとっての経済的価値をさらに高める新しいイノベーションを導入することや広範なパートナーエコシステムを強化することなどについても発表しています。

その他のお客様からの支持の声:

NerdWalletのデータエンジニアリング担当ディレクターであるSathish Balakrishnan氏は、次のように述べています。

「Snowpark for Pythonにより、弊社のチームがSnowflake上でコンプライアンスの徹底された安全なデータパイプラインを開発しデプロイする新たな機会とユースケースが生まれました。これにより、弊社は金融のあらゆる側面に対処するために必要なツールをより効率的にお客様に提供できるようになりました。スノーフレイクはPythonに継続的に投資しているため、弊社は好みの言語で柔軟にコーディングを行い、エンドユーザーにより迅速にイノベーションを提供することができます」

Sophosの人工知能責任者であるKonstantin Berlin氏は、次のように述べています。

「弊社のミッションは、お客様を根本から保護することに全力で取り組み、それをできる限り効果的に達成することです。Snowpark for Pythonにより、弊社のチームはこの使命を果たすための優れた検知モデルを開発できるようになります。この業界では、すべてがPythonを中心に回っています。Snowparkを利用することで、弊社のデータサイエンティストは保守しやすく追跡可能なシンプルなコードを使用できるようになるため、イノベーションの速度が大幅に高まります」

詳細

  • スノーフレイクは、すべてのチームとユーザーがSnowpark for Pythonを使用して自信を持って開発を行えるよう支援しています。この取り組みの詳細については、こちらをご覧ください。 (英語サイト)
  • こちらのクイックスタートガイドを参考に今すぐSnowpark for Pythonの利用を開始しましょう。(英語サイト)
  • スノーフレイクのSnowday 2022で行われる基調講演は、こちらからライブまたはオンデマンドでご視聴いただけます。(英語サイト)

(*1) Anacondaのレポート「State of Data Science 2021」(2021年のデータサイエンスの状況)(英語サイト)

(*2) Stack Overflowの2021年開発者調査 (英語サイト)

将来の見通しに関する記述について

このプレスリリースには、明示または黙示を問わず、(i)スノーフレイクの事業戦略、(ii)開発中または一般に提供されていないスノーフレイクの製品、サービス、テクノロジー、(iii)市場の拡大、トレンド、競争状況に関する考察、(iv)スノーフレイク製品とサードパーティプラットフォームの統合およびサードパーティプラットフォーム上でのスノーフレイク製品の相互運用性と可用性についての言及など、将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、さまざまなリスク、不確実性、前提に左右されます。これには、スノーフレイクが証券取引委員会に提出するForm 10-Q(四半期レポート)やForm 10-K(年次レポート)内の「リスク要因」などのセグメントに記載されているリスク、不確実性、前提が含まれます。これらのリスク、不確実性、前提を考慮すると、将来の見通しに関する記述において予想または暗示されている結果と比較して、実際には大きく異なる結果や反対の結果に至る可能性があります。  そのため、将来の見通しに関するいかなる記述も、未来の出来事についての予測として利用してはなりません。

© 2022 Snowflake Inc.  All rights reserved.  スノーフレイク、スノーフレイクのロゴ、および本書に記載されているその他すべてのスノーフレイクの製品、機能、サービス名は、米国およびその他の国におけるSnowflake Inc.の登録商標または商標です。  本書で言及または使用されているその他すべてのブランド名またはロゴは、識別目的でのみ使用されており、各所有者の商標である可能性があります。  スノーフレイクが、必ずしもかかる商標所有者と関係を持ち、または出資や支援を受けているわけではありません。

※本報道資料は、米国スノーフレイク社が2022年11月7日に発表したプレスリリースの抄訳です。

スノーフレイクについて

Snowflakeは、Snowflakeのデータクラウドを用い、あらゆる組織が自らのデータを活用できるようにします。顧客企業はデータクラウドを利用してサイロ化されたデータを統合し、データを検索して安全に共有しながら、さまざまな分析ワークロードを実行しています。データやユーザーがどこに存在するかに関係なく、Snowflakeは複数のクラウドと地域にまたがり単一のデータ体験を提供します。多くの業界から何千ものお客様(2022年7月31日時点で、2022年のForbes Global 2000社(G2K)のうち510社を含む)が、Snowflakeデータクラウドを全社で幅広いビジネスに活用しています。詳しくは、snowflake.comをご覧ください。

<本件に関するお問い合わせ>
Snowflake株式会社
PR担当 山中
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