使用量ベースの価格設定戦略
優れた製品と分かりやすい使用量ベースの価格モデルが組み合わされば、企業にとっては鬼に金棒です。顧客が使用した分だけ料金を支払うのなら、コストと価値が直接結び付きます。このような整合性を確保することは、顧客とSaaSプロバイダーの両方にとって有益です。顧客は、優れた柔軟性を獲得し、新機能を試しやすくなります。プロバイダーは、臨機応変に拡大縮小できるほか、顧客の行動傾向や使用傾向への理解を深めることができます。
使用量ベースのモデルへの移行には大きなメリットがありますが、これを実現するには、価格設定方針の見直しだけでなく、社内のプロセス、システム、データアクセスの検証などを行わなければなりません。本書では、使用量ベースの価格設定に着手する方法、成功を収めるための鍵となる5つの課題、正しい方向に進むためのチェックリストと重要なポイントについて説明します。