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JUN 11, 2026/約4分で読めます製品 & テクノロジー

ハイブリッドテーブルが最大8倍高速化

Blue line graph trending upward on white background

ハイブリッドテーブルは、標準化された課金モデルと飛躍的に向上したバッチパフォーマンスにより、最大8倍高速になりました(社内ベンチマークに基づく)。1この画期的な進歩により、AIアプリやワークフローの状態管理など、高い同時実行性と低レイテンシーが求められるワークロードにおいて、ハイブリッドテーブルのパフォーマンスがさらに向上します。

これが実際に意味することは以下のとおりです。これまで専用のデータベースを別途必要としていた速度で、数千の同時ポイントルックアップの実行、AIエージェントの状態保存、トランザクションアプリケーションのロジックの管理を、Snowflake上で直接実施できるようになりました。 

トランザクションワークロードに複雑なデータ移動は不要 

トランザクションアプリケーションを構築するチームは、長期間にわたって、分析プラットフォームとは別にオンライントランザクション処理(OLTP)データベースを維持し、接続することを余儀なくされてきました。これにより、脆弱なパイプライン、データの不整合、ガバナンスの重複といった厄介な複雑さが生じます。また、プロダクトの構築ではなく、システムの同期にエンジニアリングの時間が費やされてしまいます。

AIエージェントやリアルタイムアプリケーションの時代において、このような断片化はリスクになり得ます。エージェントが最新のトランザクション状態を読み取り、過去のコンテキストをクエリし、結果を書き戻すという一連の処理をすべてミリ秒単位で行う必要がある場合、データパイプラインのレイテンシーは許容できません。

ハイブリッドテーブルは、トランザクションワークロードをSnowflakeデータベースに深く統合することで、この課題を解決します。すべてのデータにわたって統一されたガバナンスとセキュリティ制御を維持しながら、単一のクエリでトランザクションデータと分析データを結合できます。 

新機能:可能性を広げるパフォーマンス

今回のリリースには、3つの主要な改善が含まれています。

1.自動的に適用されるスループットの向上

ハイブリッドテーブルは、反復操作のオーバーヘッドを劇的に削減できる単一ステートメントのクエリ実行をサポートするようになりました。その結果、社内ベンチマークに基づき、ポイント操作のスループットが最大8倍向上しました。1 

一般提供が開始されると、このパフォーマンスの向上はすべてのハイブリッドテーブルのワークロードでデフォルトで有効になります。コード変更不要で、構成も不要です。

Chart showing 8x improvement from Hybrid Tables 2025 to Hybrid Tables with new engine.
Data based on benchmarks run using the Yahoo Cloud Serving Benchmark (YCSB) with a 100% read workload on Gen2 XS warehouse.

2.より高速で費用対効果の高いバッチ操作

ハイブリッドテーブルへの一括挿入がストレージエンジンレベルで最適化されました。ベンチマークでは、既存のデータがあるテーブルであっても、バッチ書き込みが最大10倍高速化し、コストが10分の1に削減されることが示されています。2システムは最適な実行モデルを動的に選択します。最適化されたバッチの更新、マージ、削除操作も近日中に提供される予定です。

これは、ハイブリッドテーブルへの抽出、変換、ロード(ETL)の実行、状態のバックフィル、または大規模なデータセットの同期を行うチームにとって大きなメリットとなります。かつては慎重なオーケストレーションが必要だった処理が、シンプルなINSERTステートメントで実行できるようになりました。

3.リクエストクレジットの廃止によるコスト削減

Snowflakeは、ハイブリッドテーブルのリクエストクレジット課金を廃止しました。料金体系は、Snowflakeのお客様がすでに理解しているのと同じ、シンプルなコンピュートとストレージのモデルに従うようになりました。お客様は、ハイブリッドテーブルのコストが平均で15%、要求の厳しい高スループットのワークロード3では最大40%以上削減されたことを確認しています。これにより、チームはハイブリッドテーブルを使用してよりコスト効率よく拡張できるようになります。

 

改善点

ベンチマーク結果

スループットの向上

XSウェアハウスで最大8倍のスループットを実現(自動適用)

バッチパフォーマンスの向上

ワークフローを変更することなく、10倍高速かつ10分の1のコストで一括ロード

コスト削減

リクエストクレジットの廃止により最大40%のコスト削減

一段上のパフォーマンスがもたらす、確かなビジネス成果

これらの画期的な進歩により、ハイブリッドテーブルは幅広い本番ワークロードにおいてさらに優れたパフォーマンスを実現します。お客様の活用事例をご紹介します。

メタデータと状態の管理 

Snowflake内で状態を統合し、アーキテクチャを簡素化

複雑なデータパイプラインやアプリケーションを実行するチームは、ジョブの状態、ワークフローのチェックポイント、ユーザーセッションデータ、またはアプリケーション構成のメタデータを追跡するためだけに、外部データベースを維持することがよくあります。ハイブリッドテーブルはこのオーバーヘッドを排除し、ACIDトランザクションの保証とともに、状態を分析データと並行して保持できるようにします。個別のインフラストラクチャは必要ありません。

数百万人の加入者に自己主導型投資を提供する金融サービス持株会社であるMarketWiseは、多数のデータエンジニアリングパイプラインのワークフロー状態をリアルタイムで追跡するために、MySQLとDynamoDBをハイブリッドテーブルに置き換えました。その結果、インフラストラクチャコストが35%削減され、不要なデータ移動を排除した一元化されたプラットフォームが実現しました。

「ハイブリッドテーブルのおかげで、すべてが大幅にシンプルになりました。アーキテクチャのフットプリントを削減し、データを単一のプラットフォームに集約できただけでなく、以前は実現不可能だったタスクも達成できるようになりました」

—Ron Stiffler氏
MarketWise、チーフアーキテクト

このような統合のパターンは、データエンジニアリングの枠を超えて広がっています。数十億件の臨床記録からリアルワールドエビデンスを生成するライフサイエンス企業であるVerantosは、研究のメタデータとアプリケーションの状態を、ハイブリッドテーブル上の分析ワークロードと統合し、個別のRDSおよびRedshiftインフラストラクチャを削減しました。かつては30分かかっていた複雑なクエリが、今では10分未満で完了します。同社の精鋭のDevOpsチームは、以前であれば追加の人員を必要としていた業務をこなしています。

「ハイブリッドテーブルを採用したことで、既存のDevOpsチームのままで、人員を増やすことなく、以前は不可能と思われていたほどの極めて大規模なタスクを成し遂げることができました」

—Chris May氏
Verantos、テクニカルリード

データサービング 

最新かつ低レイテンシーのルックアップをSnowflakeから直接提供

アプリケーションが製品レコメンデーション、地理空間ルックアップ、価格データなどのリアルタイムの結果を提供する必要がある場合、従来、チームは専用のサービングレイヤーを立ち上げていました。ハイブリッドテーブルはSnowflake自体を高性能なサービング層に変え、データ移動を排除して結果を最新の状態に保ちます。

ラグジュアリー、ストリートウェア、ヴィンテージファッションのコミュニティ主導型マーケットプレイスをリードするGrailedは、ハイブリッドテーブルを使用して、数百万人のユーザーに1秒未満でパーソナライズされたスタイルのレコメンデーションを提供しています。事前計算されたMLレコメンデーションをハイブリッドテーブルに保存することで、同社は個別のサービングデータベースを使用せずに、高スループットで低レイテンシーのポイントルックアップをSnowflakeから直接提供しています。

「ユニストアのハイブリッドテーブルのおかげで、複雑なETLパイプラインが不要になり、データワークフローを合理化できました。これにより、より軽量かつ効率的な方法でレコメンデーションを提供できるようになっています」

—Conor Curry氏
Grailed、スタッフデータエンジニア

軽量アプリケーションとエージェント型ワークフロー

顧客向けアプリケーションロジックをSnowflake上でネイティブに実行

カスタマージャーニー、ケース管理、セッショントラッキング、エンタイトルメントの適用など、高速な読み取りと書き込みを必要とするアプリケーションに対して、ハイブリッドテーブルは、OLTPデータベースを運用する負担なしに、そのトランザクション保証を提供します。

AIドリブンのワークフロー自動化プラットフォームであるElementumは、ハイブリッドテーブルを使用してSnowflake上で直接実行され、運用のスピードと分析力との両方を提供します。同社のプラットフォームは、マルチステップのプロセスでAIエージェント、ビジネスルール、および人間の対話をオーケストレーションします。これらはすべて、主キーと外部キーの制約が適用された、リアルタイムで高い同時実行性の読み書きを必要とします。

その結果は明白です。顧客は、契約解決の2倍の高速化、平均15分のサポート解決時間(顧客満足度スコアが125%向上)、および自動化されたソフトウェアライセンス管理による年間1,000万ドル以上のコスト削減を達成しています。

「私たちのAI駆動型プラットフォームはSnowflake上で直接稼働しており、ハイブリッドテーブルを活用することで、オペレーションの迅速性と高度な分析力の両方を実現しています。これにより、お客様はすべてのデータを一元管理して安全に保護しながら、契約管理からカスタマーサポートに至るまで、重要なビジネスプロセスの自動化を推し進めることができます」

—Joshua Waite氏
Elementum、プロダクトおよびエンジニアリング担当VP

今すぐ利用を開始

ハイブリッドテーブルを今すぐ使い始めるには、こちらのクイックスタートガイドをご確認ください。最新のパフォーマンス向上をお試しいただくには、ドキュメントに従ってパブリックプレビューにオプトインしてください。

将来の見通しに関する記述:このページには、Snowflakeが将来提供する製品に関する記述を含め、将来の見通しに関する記述が含まれていますが、これはいかなる製品の提供も約束するものではありません。実際の成果や提供物は異なる可能性があり、既知および未知のリスクおよび不確実性の影響を受けます。詳細については、最新の四半期報告書(10-Q)をご覧ください。

1 Gen2 XSウェアハウスで100%の読み取りワークロードを使用し、Yahoo Cloud Serving Benchmark(YCSB)を使用して実行されたベンチマークに基づくデータです。

2 2X-Largeウェアハウスを使用してハイブリッドテーブルに50GBをロードするための内部ベンチマークに基づくデータです。

3 2026年2月の実働環境におけるクレジット消費量に基づいて測定された、顧客全体の平均コスト削減に関するSnowflakeの推定に基づくデータです。

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