注：本記事は(2022年5月3日)に公開された(Introducing the 10 Snowflake Startup Challenge Semi-Finalists for 2022)を翻訳して公開したものです。
ML、AI、および意思決定インテリジェンス。予測分析、炭素削減。期待感にあふれたこれらのイニシアチブは、今年Snowflakeのスタートアップチャレンジの参加者が実施した革新的な仕事のほんの一例です。
2022年のスタートアップチャレンジでは、何百社ものアーリーステージのスタートアップ企業からご応募いただきました。その中には非常にクオリティの高い提案や、データクラウドにおけるプロダクト構築に対する独自のアプローチを取り上げた企業もありました。非常にレベルの高い応募を多数いただき、審査員は上位10社を選ぶという厳しい選択を迫られました。今年のスタートアップチャレンジに参加していただいた皆様に、心からの感謝を述べさせていただきます。エントリーに際し、皆様が多大な労力を費やしていただいたことは理解しており、すべての提案に対し、賛辞を送らせていただきます。
セミファイナリストの10社は、技術的なイノベーションを象徴するだけでなく、当社コンテストの国際性も反映されていました。半数の企業が米国以外からの参加となっています。創業者たちはデータに情熱を傾けながら、多様性のある視点やエクスペリエンスをそれぞれの会社にもたらしています。
その情熱は、ビジネスの可能性 、リーダーシップチームの強み、製品によるSnowflakeの活用方法と合わせ、Snowflakeのスタートアップチャレンジの勝者を決める主な要素となっています。グランプリには賞金、最高$500,000が、第2位には最高$250,000が、Snowflake Venturesからの投資として付与されるほか、共同マーケティングの機会や価値の貴重な露出の機会も与えられます。
では、ここから10社のセミファイナリストをアルファベット順にご紹介していきます。
Adaptive Pulseは、B2B SaaS企業による、チャーンの低減や売上継続率の向上に向けた顧客行動の理解をサポートします。同社は、サポートチケット、メール、電話スクリプト、ソーシャルメディアから得た非構造化データを含め、ヒストリカルおよびリアルタイムな顧客データを分析することで、どの顧客に注意すべきか、またどのようにしてリテンションチームの効果の最大化を図るかといった点において、予測の生成や提言を行います。
Datacovesは、ターンキーアナリティクスのワークベンチで、実績のあるソフトウェアエンジニアリングのベストプラクティスを活用し、さらに独占的なソリューションで顧客を拘束することなく複雑さを取り除くことで、企業による最新のデータスタックコンポーネントの即時実装をサポートしています。
Housewareは収益アナリティクスのワークベンチで、誰でもがSnowflakeデータクラウド上で内部データアプリケーションを構築できるようサポートしています。同社は、150以上のデータソース、抽象スキーマ、高レベルのメトリクス内の列や行とつながっており、コーディング不要の可視化、ルールベースのアクショナブルシグナルなどの作成を強化します。
HyperFinityは、ノーコードの意思決定インテリジェンスプラットフォームであり、これを利用するとデータサイエンスやAIを非技術系の意思決定者に委ねることができます。小売業者やブランドによる、提供すべき製品、価格設定方法、パーソナライズされたマーケティング手法、顧客から要望があった際に提供可能にする手段など、データサイエンスやAIの知識に依存せず意思決定の最適化をサポートします。
Kolenaは、機械学習（ML）の試験＆評価プラットフォームで、データサイエンスチームによる高画像ユニットの実装やモデルの機能試験を可能にします。Kolenaを使用することで、顧客は、見えない行動や故障モードの表面化、迅速な反復、試験ワークフローの自動化を行い、自信を持ってモデルを提供することができます。
Modelbitを使用することで、データサイエンティストは、自身のJupyterノートブックを手放すことなく、クラウド内でMLモデルのトレーニングやデプロイできるようになります。ここでは、モデル開発を行ったノートブックと最新のクラウドデータスタックが接続されます。
Oculaは、AIの民主化を進め、消費者向けビジネスで最も重要なアクショナブルなインサイトを提供します。同社の最初のモジュールは、クライアントによるeコマースコンバージョン、製品の価格設定、カスタマーインサイトの改革をサポートします。素早セットアップと、ビジネスユーザーは最小限のITサポートで、オンラインビジネスの成長促進に向けた明確な優先推奨事項を設定することができます。
Radiant Labsは、地方自治体や公益事業会社に炭素削減ソリューションを推進するツール、データ、インサイトを提供します。同社のツールは、都市計画者、政策立案者、土地所有者らが建物を改善する際に、何百万という建物に対し、平均的なエネルギー消費データに基づくトップダウンモデルに依存するのではなく、個別のモデルを作成してサポートします。
Snowflakeエコシステムのために構築されたSledは、アナリティクス資産の検索、理解、信頼を容易にします。本ツールには、知識を保持しデータを発見するためのデータカタログ、異なるレポート間で一貫したメトリクスを使用するためのメトリックストア、さらにデータランドスケープにおける大幅な変更を自動検出するデータオブザーバビリティツールが含まれています。
Sonarverseは、web3アナリティクスプラットフォームで、施設や個人投資家、さらに主な暗号化ブロックチェーンやプロトコルにまたがる分散型アプリケーション（dApps）に、データやビジネスインテリジェンスを提供しています。ダッシュボードやSnowflakeデータマーケットプレイスを介して、取引データのみならずスマートコントラクトに関するインサイトも提供しています。
今後の流れ：ラウンド2および決勝ラウンド
Snowflakeスタートアップチャレンジのラウンド2では、各セミファイナリストが投資家に対して、売り込み動画を提出します。そして審査員と面談して応募内容、製品、事業戦略、リーダーシップチーム、融資金の使用について話し合います。この面談に基づき、審査員は決勝ラウンドに進む3社を選びます。選ばれたファイナリストは5月後半に発表される予定です。
6月のSnowflake Summitではスタートアップチャレンジのフィナーレが開催され、そこでは、ファイナリストである3社がステージに上がり業界の重鎮である審査員団の前でスタートアップの売り込みを行います。審査員団は慎重な協議の上、Summit参加者の目の前でグランプリを決定します。ぜひ、会場に足を運んでフィナーレに参加してください。また、創立者シリーズウェビナーにもご出席いただき、データクラウドを利用する他のスタートアップ企業の創業者の話をお聞きください。
2022年のSnowflakeスタートアップチャレンジにおいてセミファイナリストに選ばれた皆様に、改めてお祝い申し上げます。次のラウンドで皆様にお会いできること、またグランプリが誰の手に渡るのかを非常に楽しみにしております。