注:本記事は(2021年9月29日)に公開された(Snowflake Partners with and Invests in Anaconda to Bring Enterprise-Grade Open-Source Python Innovation to the Data Cloud)を翻訳して公開したものです。

SnowflakeとAnaconda社はこのたび、拡大し続けるPythonコミュニティのデータサイエンティスト、データエンジニア、および開発者に向け、オープンソースのPythonパッケージに簡単にアクセスして安全で拡張性あるデータパイプラインや機械学習ワークフローを構築することを目指したパートナーシップを締結しました。戦略的パートナーシップの一環として、Snowflake VenturesからAnaconda社への資本提供も行われました。

このパートナーシップと投資は、Snowpark開発者のエクスペリエンスを向上させ、SnowflakeにおけるSQLを越えたデータプログラマビリティを拡大することになるでしょう。

SnowflakeとAnacondaはいかにイノベーションを実現するか

Anaconda社による最近の調査によると、Phythonはデータサイエンティストの間で最も多く用いられている言語であり、他の開発者コミュニティでも急速に利用が拡大しているとのことです。Stack Overflowが開発者を対象に最近実施したアンケートでは、Pythonは今や、最も好まれている言語のトップ5として、SQL、Java、HTML/CSS、JavaScriptと肩を並べています。Pythonの強力な構文とリッチなオープンソースパッケージのエコシステムのおかげで、組織はデータ分析から機械学習、さらにはウェブ開発からソフトウェアテストまで、あらゆることを迅速化しています。

しかし、パッケージの依存関係管理とセキュリティが、イノベーションの障害になることもあります。適切なツールセットがなければ、開発者は異なるパッケージ間の依存関係の解決に奔走する「依存関係地獄」に陥り、壊れたPython環境への対応に貴重な時間を浪費することになります。そして、組織が直面する最大の脅威がサイバーセキュリティインシデントであるというこの時代、適切なセキュリティやガバナンスなしでオープンソースソフトウェアを使用すれば、組織がリスクにさらされます。Hacker Newsによると、オープンソースパッケージにはしばしばセキュリティ上の弱点があり、リポジトリ自体がサプライチェーン攻撃の格好のターゲットとなり、ユーザーのセキュリティが侵害される危険があるということです。

Anaconda社はこれらの課題に対応し、エンタープライズに求められるセキュリティ水準を確保しながら、組織がシームレスな依存関係管理のもとでオープンソースソフトウェアを活用することを可能にしています。現在、Anaconda社は2,500万人を超える活発なユーザーコミュニティを擁し、増え続けるエンタープライズ顧客はPythonパッケージ管理の業界標準として同社のプラットフォームを採用しています。このたびのパートナーシップの一環として、当社はAnacondaのメリットをSnowflakeの広範な開発者コミュニティにお届けすることを楽しみにしています。

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