注:本記事は(2022年2月2日)に公開された(Snowflake Unlocks Data Value While Safeguarding Privacy for Both Roku and ViacomCBS)を翻訳して公開したものです。

これまでデータリーダーは、データアクセスとデータガバナンスの難しい両立を迫れていました。アクセスを付与しすぎると業務やコンシューマーのプライバシーがリスクにさらされます。しかし、データへのアクセスを制限しすぎると、顧客に対するエクスペリエンスや価値の提供に支障が出ます。

Snowflakeメディアデータクラウドは、このような両立のタスクを取り除くことで企業の強化を図ります。これは、厳しいデータガバナンスを維持しながら、データの保存、ガバナンス、共有が可能な単一のプラットフォームを保有することで可能となります。企業は、データのプライバシーを保護しつつポジティブな事業成果を推進するような、データへのアクセス付与を行うことができるようになります。

先週開催されたMedia Data Cloud Summitでは、Snowflakeの最高マーケティング責任者であるDenise Perssonが、Snowflakeの顧客であるViacomCBSおよびRokuの役員と、コンシューマープライバシーの保護、パートナーとのコラボレーション、将来的な計画の策定に向けてどのようにSnowflakeデータクラウドを活用しているかについて話しました。

Roku:コンシューマーファーストのデータプライバシー

Rokuでは、コンシューマーファーストの理念に基づき、プライバシー保護に努めています。Rokuのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントであるLouqman Parampath氏が率いる部署は、動画ストリーミング用のさまざまなデジタルメディアプレーヤーの製造のほか、広告事業も手掛けています。Parampath氏によると、同社が第一に考えるコンシューマープライバシーの目標は、データの収集、管理におけるシンプルさと透明性の提供です。彼は次のように語っています。「私たちは、ユーザーにとって明確かつ容易であり、透明性の高いコントロールの確立を目標としています。」これには、顧客が自身のデータ使用方法を制御できる「プライバシーハブ」の構築も含まれています。

Parampath氏は、Snowflakeのデータクラウドにより、Rokuはコンシューマープライバシーを保護しつつ安全にデータを共有することが可能になった、と述べています。「データクラウドの特筆すべきところは、当社のエコシステムにデータを残さないため、ストリーマーのプライバシー保護の点で一切妥協することなく、パートナーとのデータコラボレーションが可能になるという点です。」

Snowflakeによるデータクリーンルームの確立は、Parampath氏にとってデータプライバシーの均等化の点で非常に重要な意味を持っています。彼は次のように述べています。「データクリーンルームはどのようにプライバシー保護の向上と広告主への価値提供を両立していると思いますか?Snowflakeは、ストリーマーのプライバシーを保護しつつユーザーに関するデータを当社の管理下に置ける効果的な方法を提供してくれます。」

Parampath氏はさらに、Snowflakeがどのように計画、測定、有効化をサポートできるかにも注目しています。特に、コンシューマープライバシーを保護しつつ、Rokuプラットフォーム上でメディアを購入する価値を広告主に示すことができるような、複数のソースからのデータ取り込み方法について評価を行っています。彼は次のようにコメントしています。「計画、予測、測定、そして最終的な有効化にまつわるユースケースは、私たちが最初に試験を行い、Snowflakeとの統合に大きな期待を抱いた分野です。」

ViacomCBS:データプライバシーに対する自信

ViacomCBSは、ファーストパーティデータを正しく、正確に収集することに注力しています。ViacomCBSのデータサービス担当シニアバイスプレジデントであるJoe Churchill氏が率いる部署では、同社のスタジオ、ネットワーク、ストリーミングサービス、ライブイベント、商品を通じ、世界中の何十億という人々にプレミアムコンテンツを提供しています。Churchill氏は、さまざまなスタックに対して多数のプロパティを保有しているため、顧客に一貫した存在感を示すことが課題だと述べ、次のようにコメントしています。「私たちは、複数のプロパティからデータ収集し、それらすべてを集約して、(規制の)変更に伴って持ち上がるあらゆる課題の解決にSnowflakeを活用しています。」

Churchill氏はまた、パートナーとのコラボレーションの重要性について強調しています。彼によると、ViacomCBSのクラウドプロバイダー3社に対し一貫性を提供するSnowflakeプラットフォームでは、社内外にわたりコラボレーションがより簡単に実行できるとのことです。彼は次のように語っています。「私たちにとって(Snowflakeを使用することは)メディアに限った再生を意味するのではありません。さまざまなグループで効果的に活用できる、基盤となるテクノロジーだと言えます。」

ViacomCBSのPluto TVサービスは、同社のバックボーンとして、データ保護の徹底にSnowflakeを活用しています。Churchill氏は次のように語っています。「私たちは、リアルタイムのデータ読み込みにSnowpipeの利点を生かし、サードパーティコンテンツプロバイダーとの最新のユースケースのサポートにはクリーンルームやデータシェアリング機能の利点を活用しています。これにより、サードパーティコンテンツプロバイダーとの契約をリスクにさらすことなく、Pluto TVチームに属さないViacomCBS社員も、チャネルで何が起きているかを確認することができます。」

Churchill氏は、Snowflakeの最も重要な要素の1つは、データが不適切な人の手に渡るのを防ぐ、データの保護機能だと言っています。「誰かが当社のプラットフォームにコンテンツを提供するとき、データを見るべきではない人がそのデータを見ることはないと断言できます。」

PerssonによるRokuおよびViacomCBSとのディスカッションの全容をお聞きになりたい方は、こちらの録画をご視聴ください