2月に、Snowflakeは、ストリーミングデータインジェスチョンやデータガバナンスに関する新機能をリリースし、検索最適化サービスの強化などによりSQLエクスペリエンスと性能を改善しました。2月に発表されたすべての新機能については、以下をご覧ください。
データガバナンス
アクセス履歴での追跡マスキングと行アクセスポリシーの参照のパブリックプレビュー開始
行アクセスポリシーで保護されたテーブルまたはビュー、およびマスキングポリシーで保護された列に対するクエリについて、Snowflakeがアカウントの使用状況ACCESS_HISTORYビューで適用されたマスキングおよび行アクセスポリシーを追跡できるようになりました。ポリシーの参照は、新しい列POLICIES_REFERENCEDで追跡されます。この新機能により、保護されたデータがどのように参照されるかについてよりまとまったビューが提供されるため、複数のアカウント使用状況ビューで複雑な結合を行う必要なく、ポリシーで保護されたオブジェクトや列の監査がしやすくなりました。詳しくはこちらをご覧ください。
アラートとエラー通知
Snowflakeアラートのパブリックプレビュー開始
今回のリリースでは、Snowflakeのデータが特定の条件を満たしたときに、Snowflakeアラートがお客様に通知されるようになります。アラートとは、アラートをトリガーする条件、条件が満たされたときに実行するアクション、条件を評価するタイミングと頻度をお客様指定できるスキーマレベルのオブジェクトです。
Snowpipeとタスクのエラー通知の一般提供開始
AWS、GCP、またはAzure上のクラウドメッセージングサービスへのプッシュ通知を使用して、Snowpipeおよびタスクエラーの通知を受信できるようになります。詳細はこちらをご覧ください
SQLエクスペリエンスと性能の強化
クエリアクセラレーションサービスの一般提供開始
クエリアクセラレーションサービスは、お客様の裁量で予測不可能なワークロードに対処するための柔軟性と伸縮性を提供するものです。これは、お客様の既存のウェアハウスと並行して実行され、クエリのスキャンと集約の部分をニアリアルタイムで高速化するのに役立ちます。適格なクエリ操作またはフラグメントが完了すると、追加のリソースが放棄されるため、お客様は使用した分だけ支払えばよい仕組みです。詳しくはこちらをご覧ください。
検索最適化サービス：マスキングポリシーと行アクセスポリシーを使用したテーブルへの対応の一般提供開始
検索最適化サービスは、ポイントルックアップと特定の分析クエリの性能を大幅に向上させる機能です。
Snowflakeは、エンタープライズエディション以上のすべてのアカウントを対象としてマスキングおよび行アクセスポリシーが適用されているテーブルの検索最適化サービスに対応できるようになりました。これは、当該なテーブルに対するクエリの性能向上に役立ちます。
銀行丸めの一般提供を開始
SQL構文と関数の改善の一環として、Snowflakeは新しいパラメーターであるrounding_modeをROUND()関数に導入し、新しい丸めモードである偶数丸め（別称：銀行丸め）も併せて導入しました。
銀行丸めは、丸められた値の合計の予想誤差が小さく、ゼロに近づく、あるいはゼロから遠ざかる偏りが少ないため、財務データや統計データを扱う場合に非常に役立ちます。また、Snowflakeと同じ丸めモードを実行しているソースシステムから移行する場合にも役立ちます。同じ丸めモードを共有することにより、移行作業がスムーズになります。詳しくはこちらをご覧ください。
Snowsightでリリースされていた更新されたSQLワークシートの一般提供を開始
お気に入りの最新かつ有益なSnowflake機能をフル活用するためのインターフェイス、Snowsightでは引き続き機能の改良が進められています。今月の改良点は次のとおりです。
- 検索と置換機能の改善
- コマンド、列、オブジェクトの自動入力の再設計
- ユーザー定義関数を記述しやすくするための関数引数の提案など、関数の自動入力を更新
- SQLエディターで用語を選択すると、用語の他のすべてのインスタンスが強調表示されるよう、選択したキーワードの強調表示を追加
Snowflakeを始めてみませんか？ データの利用からより迅速な意思決定まで、Snowsightの活用方法については、こちらのFelipe Hoffaの動画をチェックしてください。
ストリーミングデータインジェスチョン
Snowpipeストリーミングのパブリックプレビューの開始
ビジネスアプリケーションやIoTデバイスから、あるいはApache Kafkaトピックから、低レイテンシーで直接Snowflakeに行セットを取り込みます。詳細とスタートガイドについては、お知らせのブログをご覧ください。
Snowflakeマーケットプレイス
Snowflakeのお客様は、Snowflakeマーケットプレイスを利用して、（2023年1月31日現在で）390を越えるサードパーティのデータプロバイダーとデータサービスプロバイダーが提供する1,800を超えるライブデータセット、データセットのパッケージ、またはデータサービス（アプリケーションは現在プライベートプレビュー中）にアクセスしていただけます。加えて、Snowflakeデータクラウドを通じて自社のプロダクトを販売していただくこともできます。Snowflakeマーケットプレイスをお試しください。
コマース
Placer.aiは、小売業者向けに、オーディエンスや競合に関する実用的なインサイトとロケーションアナリティクスを提供しています。人間の行動に関するインサイトをこれまでにないレベルで可視化することにより、あらゆる小売業者が良好な事業運営を実現できます。
エネルギー
SynMaxは、商用衛星画像を大規模に活用し、世界のエネルギーに関する詳細なインサイトを提供することに焦点を当てたスタートアップ技術企業です。現在は、衛星を利用して北米のすべての掘削やフラッキングの作業員をニアリアルタイムで追跡し、大規模な違法船舶の動きがないか世界中の海を監視することで、海洋インテリジェンスに前例のないインサイトを提供しています。
Climatiqは、カーボンインテリジェンスを大規模に実現するための基礎的要素を提供しています。そのスマートなデータ処理レイヤーは、グローバルな排出量データのオープンデータセットと組み合わされており、リアルタイムで排出量を測定し、意味のある排出量削減を実現することができます。
金融
SimCorpは、世界をリードする資産管理会社、ファンド管理会社、資産サービスのプロバイダー、年金および保険基金、ウェルス管理会社、中央銀行、政府系投資ファンド、および財務当局向けに、クラス最高の統合型マルチアセット投資管理ソリューションを提供しています。
持続可能なプラットフォームにより、ファンド管理会社はリスクを軽減しながら持続的な投資を実行できます。全市場にわたり30,000社の企業リストが掲載されている持続可能なプラットフォームのデータを活用することで、ファンドは本物志向で市場を上回る持続可能な（SDG/ESG/持続可能な）投資戦略を作成することができます。
地理空間データ
OneWebは、ブロードバンド衛星インターネットサービスを地理的な意味でグローバルな利用者層に提供するグローバル通信会社です。
Olvinの小売データは、全米の100万を超える小売店の店舗の実績と消費者プロファイルを把握するのに役立ちます。個々の店舗への訪問に関する予測的なインサイトから、国内ブランドの消費者に関するマクロ分析まで、お客様のビジネスにおける意思決定を促進するために必要なデータを取得できます。
ヘルスケアとライフサイエンス
Definitive Healthcareは、データ、アナリティクス、専門知識をヘルスケアのコマーシャルインテリジェンスに変換することに力を入れています。同社は、クライアントが適切な市場、機会、人材を発見し、明日のヘルスケア業界を形成できるよう支援しています。Definitive HealthcareのSaaSプラットフォームは、ヘルスケア市場での商業的成功への新たな道を切り開き、企業が次の動きを見極められるようにするものです。
ルックアップテーブル
Sundeckはカリフォルニアに本社を置くSaaS企業であり、特にSnowflakeの活用を強化することに重点を置いた、新しいアナリティクスエンジニアリングツールスイートの構築に取り組んでいます。同社はデータウェアハウスの経験豊富な人材によってされました。また、Apache IcebergやParquet、およびApache Arrowの共同作成者など、オープンソーステクノロジーへの貢献者も関わっています。
マーケティング
BuiltWithのテクノロジートラッキングは、2000年より、5億を超えるWebサイトのグローバルなテクノロジー使用状況のデータを提供しています。
BuiltWithのテクノロジートラッキングの対象となるテクノロジーカテゴリーには、ウィジェット、アナリティクス、フレームワーク、コンテンツ管理システム、広告主、コンテンツ配信ネットワーク、Web標準、およびWebサーバーなどが含まれます。
メディア
No Sam Consultingは、厳選された高品質のウェアハウスデータセットを作成し、あらゆるビジネスがデータにアクセスしやすくなるよう、それらをSnowflakeマーケットプレイスで利用できるようにしています。
また、20年以上にわたって中小企業やFortune 500企業にサービスを提供してきた経験を生かし、クラウドコンサルティングサービスも提供しています。同社の実績は、データ管理の強化、収益の増加、および企業のデータドリブン化の支援における成功を示しています。
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将来の見通しに関する記述について
この投稿には、明示または黙示を問わず（i）Snowflakeの事業戦略、（ii）開発中または一般に提供されていないSnowflakeの製品、サービス、テクノロジー、(iii) 市場の成長、トレンド、競争上の考慮事項、（iv）Snowflake製品とサードパーティプラットフォームの統合およびサードパーティプラットフォーム上でのSnowflake製品の相互運用性と可用性についての言及など、将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、さまざまなリスク、不確実性、前提に左右されます。これには、Snowflakeが証券取引委員会に提出するフォーム10-Qの四半期報告書およびフォーム10-Kの年次報告書の「リスク要因」に記載されているリスク、不確実性、前提が含まれます。これらのリスク、不確実性、前提を考慮すると、将来の見通しに関する記述において予想または暗示されている結果と比較して、実際には大きく異なる結果や反対の結果に至る可能性があります。そのため、将来の見通しに関するいかなる記述も、未来の出来事についての予測として利用してはなりません。
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