注:本記事は(2021年10月21日)に公開された(M1 Democratizes Data Analytics with Snowflake as Part of Its Digital Transformation)を翻訳して公開したものです。

Keppel Corporationの子会社であり、活気にあふれ、ダイナミックかつデジタルファーストな電気通信会社であるM1社は、シンガポールで電気通信の変革に注力しています。シンガポール初のデジタルネットワーク運用会社であるM1社は、現在200万人以上のカスタマーに一連のサービスを提供しています。

同社が1997年に商業サービスを開始して以来、データアナリティクスはM1の成長にとって重要な役割を果たしてきました。マーケティング、財務、カスタマーサービス、および小売チーム全体でデータドリブンな意思決定を実現できるよう、M1社は大量の運用データを取り込み、分析しています。

デジタル変革の取り組みの一環として、M1社はデータ環境の近代化を図るために、Snowflakeに目を付けました。

アナリティクスの民主化の触媒としてのデジタル変革

M1社は、自社のアプリケーションのクラウドへの移行を開始しましたが、データは依然としてオンプレミスデータベースに格納されているため、ユーザーはほぼリアルタイムなインサイトへのアクセスや、高度な分析ツールの利用ができないでいます。新規レポートの作成は複雑で、ITチームからの多大なサポートが必要でした。また情報源が複数あることも、M1社のデータサイエンティストの効率性にマイナスの影響を与えました。

システムのアップグレード、互換性に関するトラブルシューティング、継続的なインフラストラクチャのメンテナンスにより、増え続けるアナリティクスに技術関連の人材を集中させることができませんでした。「私たちはオンプレミスのサーバーやソリューションの管理に、あまりにも多くの時間とエネルギーを費やしていました」とM1社のデータ統括者、Kwok Heng Chan氏は語ります。新しいデータソースを1つ統合する場合、相当な計画と、場合によっては数か月のデータエンジニアリング作業が必要でした。データウェアハウスの立ち上げには、ハードウェアの取得と設定のための増分費用がかかります。

セルフサービス式のアナリティクスとデータサイエンスを可能にする

M1社は、データレイクおよびデータウェアハウスとしてSnowflakeを採用したことで、さまざまなデータドリブン使用事例を支えるシングル・ソース・オブ・トゥルース(信頼できる唯一の情報源)を確立することができました。M1社のCRM、請求処理システム、Webサイト、モバイルアプリからのデータを組み合わせることで、カスタマーエクスペリエンスをより包括的に捉えることができます。Snowflakeの詳細かつロールベースのアクセス制御とカラムレベルのセキュリティにより、M1社は機密データを保護し、コンプライアンスを遵守できます。

ThoughtSpotとTableauの統合により、組織中のユーザーがセルフサービス式のアナリティクスを活用できるようになりました。「今ではIT部門に頼らなくても、自力でインサイトやレポートを生成できます」とChan氏は語っています。M1社では、データのインパクトを最大化するため、社内ユーザーにデータリテラシーを高めるトレーニングを提供しています。

M1社のデータサイエンティストは、データを探し回る時間を減らし、付加価値が高い統計モデルの構築により多くの時間をかけることができるようになりました。「Snowflakeでパイプラインを構築し、データを格納するようになったことで、当社のデータサイエンティストは以前よりデータサイエンス業務に集中しています」とChan氏は語っています。

データベース管理とデータエンジニアリングの合理化

Snowflakeの完全マネージド型のインフラストラクチャとニアゼロメンテナンス機能により、M1社の技術担当者はセルフサービス式のアナリティクスをより多くのユーザーへと拡大できるようになりました。データソースの統合とデータウェアハウスの稼働までの期間が、数週間から数か月ではなく、数時間から数日となり、その分の時間を付加価値の高い作業にあてることができます。Chan氏は次のように述べています。「SnowflakeのおかげでM1は、データアナリティクスソリューションの構築、ビジネスユーザーへのより多くのデータの提供、レポート作成やアナリティクスのセルフサービスの実現にエネルギーを集中させることができるようになりました。」

将来:ハイパーパーソナライゼーションと大規模なデータシェアリングの達成

「私たちがSnowflakeを選択した理由は、M1データの活用に向けた多くの扉を開けてくれるからです。ハイパーパーソナライゼーションは、リアルタイムなデータがあってこそ実現するものです」とChan氏は言います。ほぼリアルタイムなインタラクションや取引データをSnowflakeに取り込むことで、M1社は新しいインサイトを得て、より迅速にカスタマーのニーズに対応できるようになりました。

SnowflakeセキュアデータシェアリングとSnowflakeデータマーケットプレイスを通じた安全で管理されたアクセスは、コーポレートパートナーとの協働や第三者データソースへのアクセスをシンプル化します。Chan氏は次のように語っています。「現在、当社では暗号キーとプロトコルから成るSFTPを使用していますが、Snowflakeデータクラウドなら業界内でデータネットワークを構築し、シームレスかつ安全にデータを移動できます。」

SnowflakeデータクラウドM1の詳細については、それぞれのリンク先を参照してください。