注:本記事は(2021年12月22日)に公開された(Data Is in Fashion—How Snowflake Help Bleckmann Drive Operational Efficiencies in the Fashion Supply Chain)を翻訳して公開したものです。

Bleckmannについて

Bleckmannは、ファッション&ライフスタイルブランドにeコマースを重視したロジスティクスソリューションを提供しています。3大陸、4か国に25以上のフルフィルメントセンターを有する同社は、貨物輸送、通関サービス、オムニチャネル物流、倉庫保管といったビジネスにデータを使用した価値向上を提供することをミッションとしています。


真のデータドリブンの実現

急拡大を遂げているファッション&ライフスタイル業界へエンドツーエンドのサプライチェーンソリューションを提供することで急成長を遂げているBleckmannは、この成長を維持するためには「クラウドファースト」な戦略が重要であると考えました。データドリブンであること、またヨーロッパ大陸や英国、米国での倉庫事業から得られる大規模かつ多様なデータストリームを一元的に管理できることが非常に重要でした。

同社のデータに関する目標の中で鍵となったのが、データ管理におけるコスト削減やコスト効率化を図り、さらに倉庫事業における反応時間を向上するために、多様な内部データストリームを集約することでした。つまり、Bleckmannが必要としていたのは、同社のエンタープライズデータモデルのための信頼できる唯一の情報源であり、1つの場所ですべてのデータを閲覧し、できるだけ短時間で状況を把握できる方法でした。そこで、Snowflakeとデータクラウドが選ばれました。

すべてのものがあるべき場所に

BleckmannのビジネスインテリジェンスマネージャーであるTim Nachtegaele氏にとって、ターゲットに効率的にリーチできるようなオペレーショナルエクセレンス(業務遂行能力)を実現するための高速かつ正確なデータは不可欠なものです。そのため、Nachtegaele氏はデータ管理を改善し、同社の各倉庫で使用されていた多数のレガシーシステムに対応する必要がありました。Nachtegaele氏は次のように語っています。「さまざまな点でBleckmannは分散的に運営されているため、現地の顧客に柔軟に対応することができます。しかしそれは、各倉庫に多くのオーナーシップがあり、さまざまなシステムによる多数のデータダンプから大量のレポートが生成されるということでもあります。ビジネスインサイトチームとして私たちが目指しているのは標準化されたレポートの生成です。そのため、当社のすべての倉庫の8~9割に対応可能な、同じインサイトを共有するダッシュボードを提供できるよう取り組んでいます。」

Bleckmannの以前のソリューションは、膨大なデータストリームを集約し、シングル・ソース・オブ・トゥルース(信頼できる唯一の情報源)を確立するには、スケーラビリティに欠けるということがすぐに明らかになりました。そこで、代替手段を模索したところ、最初に出会ったのがSnowflakeとデータクラウドでした。

Nachtegaele氏は次のように続けています。「市場を見回し、自動化やETLの詳細な分野も提供しているさまざまなデータウェアハウスプロバイダーを検討し、選択肢を絞っていきました。Oracle Autonomous Data WarehouseやMicrosoft Azure SQL、Synapseも候補に挙がっていました。」

Snowflakeを使用したエンタープライズデータモデルの構築

BleckmannがSnowflakeデータクラウドを選択したのは、直感的で素早いデプロイが可能であるためニアゼロメンテナンスが実現され、アナリストが反復的なメンテナンス作業に追われることなく本来の業務に専念できるからです。Nachtegaele氏は次のように続けています。「とにかく使いやすかったのが良かったです。Webポータル上で簡単に、いろいろ動かすことができました。例えば、Azureデータウェアハウスではすべてを最適化するためにたくさんの作業が必要ですが、私としては、ソースの統合やエンタープライズデータモデルの構築に集中したいと思っていました。」

またBleckmannは、Snowflakeを使用することでより幅広い事業戦略や予算上の制約に基づいたパートナーシップの展開も実現しました。「秒単位でスケーラブルな価格モデルもSnowflakeを選んだ理由の1つです。まず小規模に開始してコストを抑え、予算リスクを防ぐことができましたが、これは他のプロバイダーでは不可能でした。今回のような何か新しいことを始める際、この点は重要です。まず概念実証を提供して価値を示すことができれば、追加予算を要求できます。」

Snowflakeの使用により表計算や自動レポーティングを廃止

SnowflakeをBleckmannの一元管理されたNachtegaele氏のチームが損益ダッシュボードを作成したことで、EBITや営業利益が明確に示されるようになったため、コスト管理者にとって大幅な時間の節約が実現しました。以前は週次の統合レポートのためにさまざまなシステムからのデータダンプをExcelに集約していましたが、現在は、Snowflakeによるプロセス全体の完全な自動化が進んでおり、ユーザーは営業収益と倉庫別コストの両方を分析することができます。それだけではなく、Bleckmannでは、データ統合の確認や分析を毎日実行できるようになりました。Nachtegaele氏にとってこれは、以前の労働集約的なレポーティングプロセスにおける改善以上の意味があります。「この点は、当社の成功に大きく貢献しています。結果に対してより迅速な経営上の対応をとることができるというメリットが生まれ、さらに、大幅な時間の節約が実現されたことで、プロセスや結果のより効果的な分析に時間をかけることができるようになりました。」 

今後の展開

Snowflakeデータクラウドは、Bleckmannの新しいデータドリブンなビジネスに魅力的な可能性をもたらしました。ロードマップの次の段階は、Snowflake上での新たなアプリケーション構築の可能性を探ることです。Nachtegaele氏は次のようにまとめました。「私たちが収集したデータの可能性を最大化する、新たな可能性の世界が広がっています。私たちはこれを活用し、今後も事業の発展に尽力します。私たちは、新たな統合、APIレポート作成、マーケティング分析などを視野に入れ、カスタマージャーニーの全方位的なビューを確立します。また、Snowparkの活用についても非常に期待しています。」


Bleckmann will be sharing their Snowflake success story in greater detail in the upcoming webinar scheduled on Thursday, February 17th at 10:30am CET. Please sign up here if you would like to know more!