注:本記事は(2021年10月21日)に公開された(Building an Open-Door Culture in the Digital World)を翻訳して公開したものです。

イノベーションの苗床として、シリコンバレーのようなフレッシュなエネルギーで知られる場所、それがインドの都市、プネーです。Snowflakeが、データクラウドを支えるイノベーターとして、インドのプネーを展開拠点として選択したのは不思議ではありません。この都市は、グローバルな規模の経済を構築する上で理想的な場所です。

プネーは、私がキャリアのかなりの期間を過ごした場所でもあります。私はこの都市が時を経るごとに成長し、革新し、若いエネルギーを引き付けているさまを見てきました。ここで起きているクラウドデータ革命の一翼を担えることは、純粋な喜び以外のなにものでもありません。

Snowflakeには、グローバル指向の考え方を体現する強力な基盤を持つことが重要です。よって当社は、文化的な調和優秀な人材の採用、そしてすべての活動の測定といった3本の柱を基礎に戦略を構築しています。これらの柱は私たちにとってどのような意味を持つでしょうか。

文化的な調和

プネーで戦略センターを開設することは、特にSnowflakeの成長サイクルの早い段階だったことを考えると、SnowflakeのCFOであるMike Scarpelliと、CIOであるSunny Bediといったエグゼクティブからのサポートがなければ不可能でした。プネーにおいて、私たちは常に卓越性を追求しており、単なる典型的な海外拠点ではなく、延々と続くリレー競争のバトンをつなぐパートナー拠点となれるよう努力しています。この新しい「デジタルファースト」な世界で成功するには、オープンドア文化が必要です。両者は矛盾しているように聞こえるでしょうが、実際はそうではありません。具体的な内容は次のとおりです。

  • まず、時差の問題を考えると、私たちのエンゲージメントレベル、知識の共有、ハンドオフの方法、そして私たちの信頼関係は、それぞれが地理的にさまざまな場所で発生しているという点からも、非常に卓越したものであると言えます。
  • 私たちはあらゆるレベルの人材のスキルを有効活用しています。キャリアの浅い(EIC)人材、外国から帰国した人材、トップクラスの企業からの人材へのケアに大規模な投資をすることで、当社チームは、データクラウドにおける当社のリーダー的地位に見合った、新時代のイニシアチブに取り組むことができます。
  • 当社はさらに、個人と会社の両方にとって意欲をかき立てるブランドストーリーを構築しています。
  • 「Snow@Snow」イニシアチブでは日々、自社製品を自社で活用しながら、カスタマーにとってエキサイティングなストーリーを生み出しています。
  • 最近私たちが実施したイノベーション促進イベントである「Snowvation」では、オートメーションやプロダクトの多数の使用事例を紹介しました。

優秀な人材の採用

当社のシンプルかつ効果的な人材獲得の仕組みは、3つの採用手法をベースとしています。

  • 当社の従業員の3分の1は、大手ハイテク企業出身です。このことは、当社のブランド力を証明しています。リーダーやスペシャリストのうち十数人は、北米や欧州から、プネーに拠点を移した人々です。
  • 誰でも自分の組織に仲間や家族を迎えたい思うものではないでしょうか。当社の従業員紹介プログラムで雇用した人数は、すでに全体の35%となっています。私たちはこれからも、長くこのプログラムを続けていく予定です。
  • さらに、当社は一流の工学系大学から45名のインターンを迎え入れ、そのうち33名はEIC人材としてフルタイムの従業員となりました。彼らは私たちが強く求めるアジリティ、フレッシュな考え方、そして多様性をもたらしてくれています。

測定をする習慣

私たちは、すべてを測定するという習慣によって、以下を推進しています。

  • まず、私たちは自社の業務パイプライン、サービスの卓越性、主要なプログラム、そしてユーザーエクスペリエンス指標を絶えずレビューすることで、オペレーショナルエクセレンスを達成しています。カスタマーエクスペリエンスや組織の生産性に対する直接的な影響について、常に注意を払っています。
  • Snowflakeデータクラウドのダッシュボードにより、私たちがCIS(Center for Internet Security)Controlに対してどれくらい対処できているか、また改善のためのプロセスをどう自動化できるかについて、リアルタイムに確認できます。
  • 当社のデータ組織は、カスタマー360などの戦略的ビジネスインサイトを導き出し、データサイエンティストやデータアナリストのための基盤を提供しています。
  • 加えて、私たちは自らの組織としての実効性を、採用能力(ターンアラウンドタイム、候補者の質、スキルレベル、地理的分布)、人材のローテーションや昇進を行う能力、およびEIC人材へのコミットメントを基準に測定しています。

最後に、Snowflakeがインドに進出して1周年を迎えますが、物語はまだ始まったばかりです。私たちは今後も、トップラインとボトムラインに違いをもたらす取り組みを推進し、Snow@Snowイニシアチブを通じて当社のイノベーション構造を強化し、テクノロジー資産やデータ資産を保護して、リーダーシップパイプラインを構築し、さらにはプネーの人材を全体論的に活用することを通じて、グローバルな視点を示し続けていきます。さらなるサクセスストーリーにご期待ください。