Snowflakeソリューションの一環のLGBTQ+ コミュニティ

データは、正確な意思決定を行うための情報源なだけではありません。自分の感じたことが全くのでたらめなのか、あるいは無意識のうちに取り込んだ事実に基づいた結論なのかを私たちが確認する術でもあります。確かなのは、従業員に様々な異なるタイプの人間がいればいるほど、その企業が直面する問題への解決策を見いだしやすくなるということです。

2020年のレポート「Diversity Wins: How Inclusion Matters(ダイバーシティの勝利:インクルージョンの重要性)」で、McKinseyが書いているように、インクルージョンのレベルが上がると、その企業の収益性も同等に上がると言われています。エグゼクティブチームの性別の多様性で上位4分の1に入る企業は、平均以上の収益性を持つ可能性が25%高いという結果が出ています。同様に、ヴァーサ大学のアールト大学ビジネススクールが2003年から2016年にかけて上場した米国企業を対象に行った最近の調査によると、LGBTQ +を考慮したポリシーを採用している企業は、収益性と株式市場の評価の両方が高いことがわかりました。

データの重要性に加えて、データのソースも同等に重要です。この場合、そのソースとは人間です。今回は、プライドという、50年の歴史のあるクィアのアイデンティティと認知を祝うイベントに伴い、LGBTQ+コミュニティに所属するSnowflakeの従業員に話を聞きました。感情が決断に変わるのにデータを必要とするのと同様に、データがストーリーに変わるのには人が必要です。

彼ら全員が感じたことの1つは、ゲイ同士の結婚とパートナーの給付金を受けられるという状況によって、自身がゲイだと気づいた頃よりも生きやすい人生になったということです。

それらの共通点を除けば、彼らのストーリーはSnowflakeと同じくらいユニークです。そこで、彼らの独特な人物像を浮き彫りにするため、次の質問に焦点を当てました。

  1. LGBTQ+であることが障害と見なされる頻度を踏まえて、あなたは周囲にどんな影響を与えていますか?
  2. あなたが今していることで”クールな”ことはありますか?
  3. あなたにとって「プライド」とは?

グローバルクラウドサービスマネジメントサポート、ディレクター、Kelli Rabalais、

あなたは周囲にどんな影響を与えていますか?

私と妻は、LGBTQ+の若者に多くのメンター活動を行っています。私の妻は修士号を持っている牧師です。彼女は宗教界では大学教育を受けたエリートと見られており、私は完全にその逆です。坊主頭にタトゥーで、学歴も高卒資格を取ってあちこちの大学で講座を少し受けた程度です。

それでも私は、大手ソフトウェア会社のディレクターとして今ここにいます。ここまで来るため、必死に努力しました。LGBTQ+の若者や彼らの親にとって、ゲイであってもいいんだと理解するのに私たちのような存在が重要なのです。私と同じようにオープンになって、仕事で成功して、結婚して、コミュニティの一員になり、生き生きと暮らすことだってできます。

それが、私が日々周囲にもたらしている影響かなと思います。

あなたが今していることで”クールな”ことはありますか?

私はいつだってクールな人間です、というのは冗談ですが、何事も全力で取り組み、決してあきらめないしぶとさを持っています。私はテキサス北部に住んでいるのですが、ここはアンチ反対、アンチトランスジェンダー人権など、何事にも「アンチ」の多い地域です。それでもここに住み、この地域内から声を上げて変化を起こすことが、私の人生で今できる一番クールなことの一つかなと思います。

あなたにとって「プライド」とは?

私はストーンウォール事件が起こった年に生まれました。私にとって、プライドは私たちのためだけにあるお祝いであり、ストーンウォール以降53年間に起こった良い変化を祝うイベントです。7年前までこの国で結婚する権利もなかったアメリカ国民でありレズビアンの私には、その重要性がわかります。ありがたいことに、勇気ある先人たちが戦い、道を開いてくれたおかげで私は結婚することができました。来月で結婚5周年になり、結婚生活は順調です。そのことに日々感謝しています。プライドの期間中、私たちはお互いの違うところ、似ているところを称え合うことができます。自分がゲイだと知らしめるためにパレードが必要なわけではありませんが、自分と同じような人々に囲まれて、お互いを称え合える日があるのは素晴らしいことだと思います。プライドの期間中は、自分がトランスジェンダー、ゲイ、ノンバイナリー、ジェンダーフルイド、パンセクシャル、バイセクシャルのどれであろうと関係ありません。私たち全員が、LGBTQ+コミュニティの一員なのです。プライドは、自分と同じ境遇の人たちと共に過ごしながら、他のことは何も気にせず済む素晴らしい経験ができる機会です。

シニアソリューションアーキテクト、Amanda Hergott

あなたは周囲にどんな影響を与えていますか?

私たちのようなトランスジェンダーやゲイの人たちが自分が邪魔ものではないかと感じてしまう理由は、私たちが社会規範に疑問を投げかける存在だからだと思います。「男はこうで、女はこうだ」という、生命の真理だと人々が思っているようなことを再考させるきっかけとなっているからです。フェミニストの観点からしても、このような基準は打ち破らなければならないものであり、そういった意味で、社会に付加価値を与えていると思います。

一方で、トランスジェンダーは男女の区別に挑戦するのではなく、むしろ男女の違いをより明確化しているのだと考える人もいます。しかし、私はメイクをしたいから性別を変えたわけではありません。そういう問題ではないのです。ジェンダー戦争の陰で行われているのは、もっとディープで充実した議論なのです。

あなたが今していることで”クールな”ことはありますか?

LGBTQ+全体に関連するコミュニティがあることは素晴らしいと思います。

その中でもトランスジェンダーコミュニティは、私にとって最も身近に感じられる居心地の良い場所です。トランスジェンダーの人たちと出会い、話をして、グループの一員であることを実感して、自分と似た人たちを見つけられる、とにかく今までにはなかった機会を得られる場所です。

性別変更に伴う困難はたくさんあります。私の場合は結婚生活が破綻し、家も失いました。それでも私の人生はより豊かになりました。以前は友達も作るのが難しかったし、自分のアイデンティティを見つけられずにいたため、自分は何に属するのかがわからず、何かの一員になることができずにいました。今では前よりはるかに多くの友人に囲まれ、前よりもはるかに充実した社会生活を送ることができています。これは最高に”クール”なことです。

あなたにとって「プライド」とは?

プライドは、世間に自分たちのことを知ってもらえる機会です。人々に、これが正しい姿なのだ、素晴らしい姿なのだと知ってもらうことです。主流文化に囲まれて育つと、ゲイの人もいる、トランスジェンダーの人もいる、ということを知る機会がない場合があります。誰かが見せてくれるまで、学ぶ機会がないのです。プライドは、まさにその機会です。表に出て話をすることで、同じような人たちがそれを見て、「自分だけじゃないんだ」と実感してもらえるのです。そこからは、彼らが自分自身でいるために何が必要かをサポートコミュニティに支援してもらえます。

シニアソフトウェアエンジニア、Brian Forney

あなたは周囲にどんな影響を与えていますか?

私が自分の性的嗜好をオープンにすることによって、同様に自身の嗜好を公表しにくいと思っている、または受け入れてもらえるか不安に思っている人も、気持ちが楽になるかもしれないと思います。同じ境遇の人たちがいる環境の方が自分をさらけ出すことができ、より本来の自分に近づけるんだと思います。自分自身を隠すのには大変エネルギーを消耗するものです。

よりオープンで寛容であることが人を助ける場合もあります。また殻を作って自分を守ろうとするより生活の中のより生産的な部分にエネルギーを注げるようになる場合もあります。

あなたが今していることで”クール”なことはありますか?

私はソフトウェアエンジニアとして、かなり広範囲に世の中に働きかけることのできる立場にいます。なぜなら、ソフトウェアエンジニアは成果を拡大させることができるからです。比較的低コストで、なおかつ多数の人々と関わることのできる仕事であるため、広範囲の人々の生活を向上できる可能性を秘めています。

ソフトウェアエンジニアという職業は、医者などの他の専門職と比べると比較的仕事は簡単だと言えます。患者の治療や教育というのは1対1であったり、小規模グループの中で行われたりするため、同じことを繰り返すのが困難で、より多くのエネルギーを必要とします。

あなたにとって「プライド」とは?

私にとって、プライドには2つの意味があります。まずは、平等のための闘いに根ざしているということ。これは今の私たちにも言えることです。これは日々のニュース記事にも表れている問題です。しかし同時に、自分のアイデンティティについてオープンになれることを祝う機会でもあります。

これら2つの要素は共存しています。プライドのイベントでも、これらの要素が話題になります。時には論争になることもあります。時にはその論争の両方の側面が表面化して共存することもあります。このように2つのことが同時に成り立つのが大切なのだと思います。

アソシエイトセールスエンジニア、Kelsey Hammock

あなたは周囲にどんな影響を与えていますか?

クィアの人たちは、あえて言うなら他の人よりも「肝が据わっている」と思います。私たちは強い自己意識を持っています。そうでなければ、数々の困難を乗り越えられないからです。例えば、私は世界最大のバプティストの大学に通っていました。そこでは、クィアのキャンパスクラブが14年連続で認可されないという状況が続いており、そういうのを見ていると「もうどうでもいい。何を言われても自分の本当の姿を変えるつもりはない」という気持ちになるのです。

どんな状況に置かれようと、結局は、自分自身で道を見つけるしかないのです。

私の経験では、コミュニティ内のクィアの人たちは他のマイノリティグループに強い共感を抱いていることが多いと思います。クィアというのは、それ自体が交差したアイデンティティです。私はレズビアンですがシスジェンダーでもあり、そして白人女性です。私1人をとってもこれだけの異なるアイデンティティがあり、これはすべての人に言えることです。クィアの人たちは、他のコミュニティが苦しんでいることに気づきやすく、それを自分たちの戦いのように共感しやすいのだと思います。なぜならクィアの人たちは、それらすべてのコミュニティの一員でもあるからです。

あなたが今していることで”クール”なことはありますか?

私はフロリダの小さなバプティストコミュニティで育ちました。高校では、「改心」したゲイが演説に来て、これまでの間違いについて語ったこともありました。私が育ったのはそんな場所です。最近30歳になったのですが、30歳という節目を迎えると、「どうしよう、まだ何もできていない」と焦る人が多くいると思います。でも私にはそんな気持ちは一切ありませんでした。私にとっては、子どもの頃には想像もできなかったほどに、今幸せな人生を送れているからです。

カミングアウトしたのは遅く、24歳の時でした。友人たちにとっては衝撃的な告白だったようで、その反応は面白かったです。そのような困難を乗り越えてみると、自分を押しとどめていたのは実は自分自身であるということに気づき始めるのです。結局のところ、自分を閉じ込めることができるのは、自分しかいないのだから。

そしてキャリアにおいても同じことが言えると思います。私は思いきった冒険もしてみたいし、不可能だと思えることにもチャレンジしたいと思っています。これまでだって、絶対無理だと思っていたことを、いくつも叶えてきたのだから。

あなたにとって「プライド」とは?

プライドは、抗議運動でもあり、祝祭でもあります。プライドとは、コミュニティがこれまで歩んできた道を祝うものであり、その進歩を押し戻そうとする人たちへの果敢な抵抗を示す機会だと思っています。プライドは、クィアであることの喜び、クィアの愛、クィアの結束を臆することなく圧倒的な形で表現できる場所です。初めて参加したプライドでは、こんなにも大勢のさまざまな立場の人が、同じ1つのことを祝うために集っているということに非常に感動しました。

プライドに行ったことがない方、ストレートだろうがクィアだろうが関係ありません、是非行ってみることをお勧めします。このコミュニティに対して何か問題を持っている人でも、プライドイベントで10分過ごせば、その問題は消え去るのではないかと思います。つまるところ私たちが求めているのは、単に自分の愛している人を愛することを認めてほしい、本来の自分でいさせてほしい、それだけなのだということが伝わると思います。

ワークプレイスコーディネーター、Melonnie Gilbert

あなたは周囲にどんな影響を与えていますか?

私にとっては、結婚して2人の娘の親になれたことで、自分が子どもの頃にお手本として求めていたような人間になれたことが大きいです。いつも自分らしく振舞い、すべての人間関係や仕事において本当の自分を表現し、世の中に出て自由に愛し、そしてそうすることで批判を受けずに生きられる人間であることです。

娘たちにとって安心できる場所でいられること、その場所を作ってあげられること、その場所を示してあげられることが幸せです。

あなたが今していることで”クール”なことはありますか?

ワークプレイスコーディネーターとして、文字どおりオフィスの全員と接する機会があるため、ここにいる全員との独自の関係を築くことができており、自分には彼らが求めている職場環境を作る力があると思います。

私には、みなが自分の住んでいる世界に自分の立場や意見が反映されていてほしいと願う気持ちがわかります。だからさまざまなイベントを通じてそのような従業員のニーズがSnowflakeのオフィスにも反映されるように取り組んでいます。従業員が意見を言えて、それがSnowflakeネットワークにも必ず届くように日々努力していることは”クール”と言えるのではないかなと思います。ここで言うネットワークとは、LGBTQ+ネットワーク、アフリカ系アメリカ人のネットワーク、女性のネットワークなど、私自分には該当しないネットワークもすべて含めています。

社外の人々にとっても橋渡しのような役目ができるように常にアンテナを張り、人々が職場に来るのを楽しめるような安心できる場所を作りたいと思っています。

あなたにとって「プライド」とは?

私にとって、プライドとは私たちのこれまでの功績と、まだやらなければならないことを米国全体に広く知らせる機会です。すべての人を認めて、称える場です。あなたはここにいて、世界中がそのことを知っている、あなたは祝福されている、あなたは、あなたよりも、あなたが住んでいる市よりも州よりも大きなコミュニティの一員であると認め合い、どこにだって味方がいると伝えるためのイベントです。

プライドは、そういったことを全国に知らせて、自分自身でいられることを祝う場だと思っています。

テクニカルプログラムマネージャー、Jabe Hickey

あなたは周囲にどんな影響を与えていますか? 

私は常に優しさと誰もが安心できる場所を与えられる人間でありたいと願っています。私はゲイであり、女性であり、自ら声を上げた人間だからこそ、人々が声を上げられる場所を作ることが、私にとって大切なのです。

それにより、良いチーム、楽しいチーム、人々が変化する機会を生んでくれたらいいなと思っています。それが、私の目標です。

あなたが今していることで”クール”なことはありますか?

いま私がしていることでクールなことと言えば、Snowflakeでお互い助け合いながら働けているところでしょうか。Snowflakeには本当に尊敬できる素晴らしい経営陣がいます。彼らのおかげで、この信じられないほどに上下関係のないチームが実現しています。

Snowflakeでは誰もが話し合いに参加でき、誰もが貢献できます。それもただ友好的なものではありません。論争もあります。でもそれはお互いのリスペクトから生まれるものであり、相手のことを理解しようとする姿勢から来るものであり、顧客のためになることをしたいという気持ちから生じるものです。Snowflakeに入社するまでに在籍した企業では、従業員または顧客のことを第一に考えない企業もありました。

尊敬する人々と共に正しい方法で何かを作り上げることができるのは最も”クール”なことであり、私が全霊を注いでいるものでもあります。

あなたにとって「プライド」とは?

プライドは、誰でもなりたい自分になれる、1人の人間になれることを称える場です。