注:本記事は(2021年11月4日)に公開された(How 1-800-FLOWERS.COM, Inc. Is Putting Data to Work in the Cloud)を翻訳して公開したものです。

1-800-FLOWERS.COM, Inc.は、1976年にマンハッタンの一軒の花屋としてスタートしました。長年にわたり何十ものブランドを構築したり買収したりするうちに、今では贈り物選びに欠かせない、胸躍らせる総合ギフトショップとなっています。このたびのRise of the Data Cloudポッドキャストでは、同社CIOのArnold Leap氏をお迎えし、クラウドによって同社がいかに革新的な方法でデータをシェアできるようになったかについて説明していただきます。

1-800-Flowers.comは、フラワーギフトブランドの他にも、Harry & David、Cheryl’s Cookies、PersonalizationMall.com(ユニークでパーソナライズされた記念品をオーダーできるサイト)など、数多くのブランドを運営しています。同社は、これらのブランドから集めたデータをより良く活用し、データオペレーションをスケールアップするため、約3年前にSnowflakeのプラットフォームに移行しました。

同社が運営しているブランドの多くは買収によって獲得したものですが、Leap氏は1-800-FLOWERS.COM, Inc.がすべての取引データやカスタマーデータに関して、一元化され、統制された唯一の情報源を構築する上で、Snowflakeがいかに役立ったかを説明してくれました。これにより同社は、カスタマーが次にどのようなサービスを望むかをより良く理解し、適切なオファーやその他のインセンティブを添えて提供できるようになったということです。

Snowflakeデータクラウドも、新しいデータソースを迅速に取り込み、機能させる上で役立ちました。たとえばLeap氏によると、1-800-FLOWERS.COM, Inc.が最近獲得したShari’s Berriesというスイーツショップに関して、同社は新しいデータをSnowflakeデータレイクにインポートし、わずか6時間で運用開始できたそうです。

さらにLeap氏は、サードパーティデータの重要性が高まっている点についても語りました。パンデミックのさなか、同社は需要と供給を正確に予測するため、地方で展開しているビジネスに感染率の変化がもたらす影響を評価したいと考えていました。そこでSnowflakeデータマーケットプレイスを利用することで、地方についてのそのような分析をしているJohns Hopkins University大学提供のすぐに使えるデータにすばやくアクセスできたということです。

Leap氏は、1-800-FLOWERS.COM, Inc.のような大企業が、スマートフォン、タブレット、PCなど、あらゆるタイプのデバイスで一貫したエクスペリエンスを提供するためにクラウドをどのように活用しているかという点についても情報を提供してくださいました。同社は、バックエンドサービスへの変更を、エンドユーザーデバイス上で実行されているコードから切り離すことができる、いわゆる「ヘッドレス」コマースプラットフォームを構築しています。

その結果、エンドユーザーのエクスペリエンスの途絶を心配することなく、サービスのアップデートや改良をより頻繁に行えるようになりました。数年前までは、サービスのアップデートは四半期に1回に限られていましたが、今では日常的に行い、最も革新的なハイテク企業と肩を並べるほどになりました。

「必要な場合には約45分ごとにソフトウェアをリリースできます」とLeap氏は語りました。Rise of the Data Cloudは、受賞歴のある著述家でありジャーナリストであるSteve Hamm氏がホスト役を務めるポッドキャストです。エピソードごとにSteve氏は、クラウドをどのように利用してデータを管理、共有、分析しているか、どのようにビジネスの成長を加速し、イノベーションを促進し、業界に革新をもたらしているかについて、データ業界のリーダーを招いてインタビューしています。このポッドキャストの他の回を聴きたい場合はこちらからアクセスしてください。